独りぽっちの裸のメロDIEー

あんたは寂しくはないかい? あんたは愛に生きているかい? 僕はね。僕は生きてる。生きてるのに死んでる。 そんな独りぽっちの夜に逃げ場所を探し求めて、 「寂しがり屋日本代表」KUSOGAKINGが放つ愛と孤独と裸のクソッタレた言葉達。にゃんにゃん。

いつか思い出になるというならそんなものいらねぇ

前回の続き。

 

2000年8月24日。アンディフグが急死した事をニュースで知ったおぃら。「急性前骨髄球性白血病」による病死だった。おぃらはしばらく信じる事ができなかった。小さな頃からあたりまえにいたヒーローは。突然。いなくなっちまった。少しして心友の光(あだ名)に電話をしてアンディフグが亡くなった事を話した。その日。おぃらは本当に久しぶりにね。大声を出して泣いた。

 

 

小さな頃に憧れたヒーローってのはね。ずっとヒーローだ。孫悟空(ドラゴンボール)は何回も死んだ。浦飯幽助(幽遊白書)もルフィ(ワンピース)も何回も死にかけた。だけどね。どんなにクソッタレたヒーロー話もね。最後はハッピーエンドじゃねぇか。どんな逆境にもね。何度も何度も這い上がってね。栄光を掴んで来たアンディフグは病気であっけなく死んじまった。

 

 


アンディフグのせいじゃないけどね。それからおぃらは煙草を吸い始めた。酒も飲みだした。卑怯な事だってするようになっちまった。どんどん。弱い人間になっちまった。

 

 

あれから何年がたったか。すっかりクダらねぇ人間になっちまったおぃらだけどね。今でも年に何回かはね。アンディフグの試合のDVDを観てね。沢山の勇気を貰う。おぃらの寝室にはね。アンディフグの大きなポスターがね。ずっと飾ってある。そしてね。おぃらの携帯の待ち受け画面はね。アンディフグだ。

 

いつか。いつか行ってみたいと思っている。アンディフグのお墓。今年。K-1 創始者石井館長がお墓に行っている写真を見た。なんだか。なんだか。泣きそうになった。いつか。いつか行きたいと思っててね。行けてないのはね。遠いいからじゃない。アンディフグに会ってもね。恥じない人間じゃねぇから。恥じない生き方ができてねぇからかもしれねぇ。いつか。いつか行きたい。アンディフグに誇れるように生きたい。

 


「あなたにとっての戦いとは何ですか?」

そんな記者の質問にアンディフグはこう答えていた。

「戦いはリング上だけじゃない。人生自体が生きると言う事が常に戦いなのです。」

生きるという事自体が戦いならおぃらは何回負けてるかな。何回KO負けしてるかな。どんな言葉にも。孤独にも。負けない強さが欲しいな。

 

 

 

 

 


アンディフグというヒーローの命を奪った「急性前骨髄球性白血病」。この時。おぃらにとってこの白血病はね。大変な病気だとはわかったけどね。滅多になるものじゃない。おぃらのちっぽけな世界とは関係がねぇものだと思ってた。だけどね。おぃらはアンディフグと同じくらい小さな頃に出逢ってね。ずっと一緒にいた1番の心友もこの白血病で失う事になった。おぃらの人生にとってかけがえのない人達がね。同じ病気でいなくなっちまった。これも戦いだと言うなら。こんな戦いのリング。今すぐぶっ壊してやりてぇ。これ以上。独りにしないでくれ。


今日のお薦めBGM=マカロニえんぴつ「ヤングアダルト」

 

 

空に唾を吐く

どんなに乗り越えてぇと思ってもね。やっぱり。やっぱり夢に出てきやがる。お前が出てくる夢はね。なんだかいつもリアルでね。失ったものの大きさを痛感させられる。朝から息ができなくなっちまいそうだ。今日の夢なんてね。いつものおぃら達と一緒だった。クダらねぇ事を話してね。クダらねぇ事してね。だけどね。だけどそんなクダらねぇ事もさ。お前がいない世界だとさ。なんだか違うんだよ。他の奴とじゃさ。なんだか違うんだよ。お前はおぃらを見て怒ってんだろうな。

 

 


そこから見える景色にはもう慣れたか?

 

 


そこからおぃらはどんな風に見えてんだ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 


Septemberを生きてる皆さん。こんばんわ。寂しがり屋日本代表のKUSOGAKINGです。にゃんにゃん。

 

 

 


少し前だけどね。8月24日。ギャル達がまだまだ薄着な夏真っ盛りのこの日はね。毎年おぃらにとって特別な日だ。もう19年も前になるけどね。2000年8月24日。おぃらが小さな頃から最も憧れて。最も好きだった。おぃらのヒーローがこの世を去った。空手やK-1 GRAND PRIXで活躍した「鉄人」アンディフグだ。

 

 


おぃらは幼稚園に入園してからね。虐められていた。幼稚園児の虐めだけどね。仲間外れにされたりね。2階から突き落とされたりもしたもんだ。
当時のおぃらはね。いつもヘラヘラしていた。たぶんね。笑っとかないといけないって無意識に思ってたのかもしれねぇ。自分で自分の名前も言えないような子供だった。自信も何もなくてね。外の世界では生きていけないような子供だったと思う。そんな可愛いおぃらはある日、TVでヒーローに出逢った。


それがアンディフグだ。その頃はまだK-1 はできてなくてね。空手家としてね。日本人だらけの空手の世界大会で快進撃を続けていた。その姿はとても美しくてね。格好よくてね。おぃらは衝撃を受けた。たまたま隣の家に住んでいた同級生の大吾(あだ名)がね。空手教室に通っててね。大吾と一緒にね。空手道場に通い始めた。

 

 

例えばね。仮面ライダーだとかね。ウルトラマンだとかね。戦隊物だとかね。セーラームーンだとかプリキュアだとかよ。小さな頃、誰もがヒーローに憧れてヒーローを見て育って行く。おぃらにはそれがアンディフグだった。アニメや特撮物じゃなくてね。アンディフグは現実に生きている人間なんだけどね。
おぃらにはアンディフグの戦う姿はどんな怪物を倒すヒーロー共よりも格好よく見えた。ドラゴンボールは大好きだったたけどね。孫悟空よりもね。おぃらにはアンディフグが格好良く見えたんだ。

 

 

アンディフグに憧れて始めた空手はね。おぃらにとってね。初めて本当に楽しいと思える事になった。アンディフグの言葉、行動、戦う姿、全てが小さなおぃらを変えて行った。空手も始めてね。変われたんだと思う。笑って誤魔化すのも辞めた。虐められなくなった。正義感みたいなもんが芽生えた。

 

 

どんなに逆境に立たされてもね。何度も。何度も立ち上がり続けたアンディフグ。小さな頃からずっと見続けてきたおぃらは空手を辞めてからもね。どんなに反抗期になってもね。パンクロックに出逢ってもね。どんなに壊れてもね。煙草は吸わなかったしね。お酒も飲まなかったしね。卑怯な事はしなかった。アンディフグがしなかったから。アンディフグはそれくらいおぃらにとって絶対的なヒーローだった。

 


2000年の8月。あの日は今も鮮明に覚えてる。
おぃらは夏休みでね。ニュースでアンディフグが病気になった事を知った。その時。アンディフグは「必ずリングに戻ります」とコメントしてたからね。おぃらもなんだか。なんだか大丈夫なんだなと安心していた。その2、3日後だ。
アンディフグが急死したニュースが流れた。

 

 


続きは次回。


今日のお薦めBGM=nanami×GOMESS「maboroshi」

 

 

 

 

サマーナイトタウン

皆さんこんにちわ。寂しがり屋日本代表のKUSOGAKINGです。にゃんにゃん。夏を楽しく過ごしていますか?楽しいなんてクソ野朗は今すぐここから消えてくれ。嘘だけど。嘘だけどね。毎日が楽しくて仕方がないなんて奴よりもね。おぃらはね。毎日が寂しくて仕方がないなんてどーしよーもねぇ奴の方が好きだ。だけどね。今が楽しくて仕方がねぇ奴にもね。深い。深い闇を乗り越えてね。今にたどり着いた奴もいるよね。そんなあんたの幸せは好きだな。闇を知らない人間にはね。闇に気付けない人間にはね。魅力を感じないよ。

 

 

 

 

 

 


おぃらには大事な心友がいる。マー(あだ名)とグチ(あだ名)だ。2人とはもう20年くらいの付き合いだ。マーは嵐の櫻井翔君似のイケメンだ。2人の子供のパパでもあってね。最年少で会社の取締役になった経歴だけ聞くとね。なんともいけすかねぇ奴だ。だけどね。マーは自慢なんてしてこないしね。人の悪口さえほとんど言わねぇ。本当に素敵な奴だ。


グチは眼鏡をかけたオタク野朗。彼女ができた事がねぇ。パソコンが友達だ。仕事ばっかしてやがる。悪い奴じゃないのにね。奥手すぎてね。現実世界の女の子が苦手なんだと。

 

 

 

 


久しぶりに2人に会った。マーとファミレスに行ってご飯食べてね。3時間。どうでもいい話しをした。マーとご飯に行くとね。いつも当たり前のようにね。4〜5時間ファミレスにいる。女子会みてぇだ。20年前からね。やってる事もね。行く所も変わってねぇ。


3時間じゃあ全然、物足りねぇけどね。神奈川県から飛行機で福岡に帰って来るグチを空港に迎えに行った。グチは会う度に老けていく。

 

 

 

 


昔はね。皆んなで集まる事をね。愚痴流と呼んでいた。愚痴流会だ。これはグチの家に毎日、集まる事から愚痴流ると呼ばれるようになった。グチの家は24時間。出入り自由だったからね。たまり場にはもってこいだった。いつもね。集まったってね。たいした事をするわけじゃねぇ。クダらねぇ事ばっかりだ。公園で焚き火をしたりね。ゲームをして罰ゲームでスネ毛をガムテープで一気にぬいたりね。エロDVDを身分証なしでなんとか借りようとしたりね。やれる事はやりつくしたなー。思い出はきりがねぇ。だんだんね。大人になってきてね。落ち着いてきたけどね。しょうもねぇ事ばっかりしてる。たった何時間。たった何時間こいつと会うだけどね。救われるんだ。

 

 


だけどね。だけどおぃらにとってはね。かけがえのない。かけがえのない大切な空間なんだ。変わりはない。変わりはないけどね。欠けていくものはある。変わっていってしまう。愚痴流の中心はね。もう1人の心友。光(あだ名)だった。光はね。一昨年。急性骨髄性白血病で亡くなった。愚痴流の空間はまだあるけどね。光のいない空間はね。やっぱり。やっぱりどこか違う。それはきっとね。皆んなもわかってる。皆んなもわかってるけどね。それは言わないんだ。

 

 

 


明後日は光のお墓参りに行ってからね。マーが建てた一軒家でバーベキューをする。マーははたから見れば毎日が楽しくてしょうがねぇ理想の人生設計を築いてやがる。だけどマーはね。優しいよ。痛みをわかってくれる。友達の為に泣けるやつだ。グチはパソコンでしか泣けねぇけどな。グチは仕事を頑張っている。人と接する事が苦手なくせにね。管理職として血尿出しながら頑張ってる。

 

 


あなたにも大切な場所。大切な空間。大切な人がいるならさ。どうか。どうか大切にして下さい。何気ない空間。何気ない時間。こんなに。こんなに大切なものはない。

 


今日のお薦めBGM=不可思議/wonderboyPellicule

 

 

 

 

 

その温もりに用がある

クソ暑い夏がきちまったのにね。おぃらは毎日。靴下をはいて寝る。足が冷たくて。痛くてしょうがねぇ。去年くらいからね。急に足が冷え性になっちまった。暑いのに足だけ寒い。今年の冬。あまりにも辛くてね。大嫌いな病院に行った。診断の結果はこうだ。「自律神経が乱れてます」。

 

 

クソ暑い夏の日差しを浴びてるとね。食欲もなくなっちまう。そんな事関係ねぇんだろうけどね。なんだか首が痛くてね。頭が痛ぇ。首が硬くなりすぎちまってね。頭も痛くなっちまうんだ。大嫌いな病院に行くとね。診断の結果はいつもそうだ。
「自律神経が乱れてます」。

 

 


2週間前くれぇかな。朝起きるとね。顔が腫れあがっててね。殴られた後みてぇになってた。リンパも腫れててね。あまりにも人様に見させられねぇ状態だから大嫌いな病院に行くとね。診断の結果はやっぱりそうだ。
「自律神経が乱れてます」。

 

 

 

 

 


よくわかんねぇ時のお医者様の決まり文句だな。生活習慣を見直して下さい。ストレスを溜めないで下さい。そんな事できてりゃあ今ここにいねぇ。クソ野朗が!

 

 


過換気症候群。いわゆる過呼吸に始めてなったのは中学2年生だったかなー。寂しくて。寂しくて。寂しくて。しょうがなかった。友達がいなかったわけじゃねぇ。家族という形がなかったわけじゃねぇ。それでもね。それでも不安で。寂しくて。孤独で。そんな毎日を過ごしてた。そんな心を。感情を。表現する人も。場所もなかった。当時は携帯電話も持ってなかったもん。おぃらなりの。おぃらなりのSOSだった。


だけどね。そんなSOSを受け止めてくれる人なんていなかった。気付いてくれる人なんていなかった。当時はよく。孤独感や不安感。イライラを人にぶつけてた。今、思えば最低なんだけどね。自分よりも弱そうな奴を殴ったり。蹴ったり。今のおぃらじゃ考えられねぇ。人にぶつけられない時は物にぶつけていた。机を壊したり。窓ガラスを割ったり。おぃらは別に不良でもなんでもなかった。だけどね。そうする事でしか表現できなかったんだ。自分でもそれがなんなのか。これがなんなのか。全く解らなかった。心の中にある。真っ暗い闇。深い闇の正体が。

 

 


自分がいわゆる精神病だという自覚もなかったしね。弱い人間なんだという自覚もなかった。ただ。ただ寂しい。死にてぇ。消えてぇ。抜けられない苦しみをもがく事しかできなかった。

 

 

 


お医者様はいつも簡単なカウンセリングをしてわかったような口を利く。家族構成。経歴。趣味。ありふれた質問とカウンセリングから導かれる病名。いつも思う。


「おぃらの何を知ってるんだ」。


だからね。だから病院は嫌いだ。過呼吸になってね。救急車で運ばれた所でね。点滴を打たれるだけでね。どうしようもない。看護婦さんの優しさに安心するくらいだ。


薬を貰うためにはね。医者の処方箋が必要だからね。避けられねぇけどね。大門未知子にもね。絶対、失敗しない医者にもね。治せねぇ病気はある。

 

 


どんな医者にも治せねぇ病気もね。たった1人の人がね。全て救ってくれる事もある。それはね。薬なんかじゃなくてね。可愛い看護婦さんの微笑みじゃなくてね。愛だ。

 

 


真実の愛。その温もりの中だけでね。救われる。1人じゃないなって思えたらね。息ができる。それを知ってるからね。医者の戯言がね。耳に入ってこないんだ。

 

 


薬は愛。用法、容量守れるかな。守れてねぇから失っちまうんだろうな。自律神経がどうとかね。心がどうとかね。好きでこうなっちまったわけじゃねぇ。人によって必要な薬は変わってくんだろうな。だけどね。おぃらはやっぱり愛が欲しい。

 


今日のお薦めBGM=それでも世界が続くなら「参加賞」

 

 

staying staying

皆さんこんばんわ。降り続いた雨も止み、いよいよサマーがやってきやがる。花火、祭り、浴衣、海、水着。どうでもいい。どうでもいいよサマー。おぃらはただ。サマーにクーラーの中で毛布に包まって寝るのが好きだ!寂しがり屋日本代表のKUSOGAKINGです。ごろにゃーご!

 

 

 

 


仕事の帰り。ふと空を見上げるとね。大きな。大きな。打ち上げ花火がね。色とりどりの打ち上げ花火がね。真っ黒い。真っ黒い。空のキャンパスをカラフルに染めてやがる。黒は染まるんだ。黒は綺麗な色に染まるんだな。おぃらの汚い。汚い。ドロドロとした。黒い部分も。いつか。いつか染まりますように。綺麗に。綺麗に。染まりますように。

 

 


この時期にらなるとね。毎週のようにいろんな所で花火大会がある。昔はよく行ってたっけなー。無邪気にはしゃいでたもん。花火が見たいってよりもね。祭りの雰囲気が好きだったのかな。だけどね。あんまり。あんまりいい思い出はない。暑いんだもん。夏は暑くてイライラしちゃうもん。浴衣を着た女の子達はやっぱり輝いていてね。目移りしちまってね。集中できないんだ。花火もね。綺麗。綺麗だってね。確かに綺麗だと思う。一瞬で消えちまう花火。一瞬で咲き乱れちまう花火。綺麗だと思う。だけどね。そこまで感動するのかと言われたらね。そうでもねぇんだ。結局はね。誰がいるか。誰と見るかだ。

 

 


もー何年前になるかな。最後にまともに花火大会に行ったのはね。心友の光(あだ名)や奥さんのこっちゃん(あだ名)と一緒に行った花火大会だ。急性骨髄性白血病で闘病中だった光。一時帰宅を許されてね。皆で一緒に。花火を見に行く事になった。人ゴミはあまり良くなかったからね。あまり人がいねぇ少し離れた所から見た。光とこっちゃんはね。仲良く。仲良く2人並んで空を見ていた。おぃらはね。その後ろから空を見ていた。

 

 

 

バーン!バーン!バーン!

 


空に映し出される花火。色とりどりの花火。その花火よりもね。おぃらはずっと。ずっと光とこっゃんの後ろ姿を見ていた。おぃらは思わず。思わず涙が溢れてきそうになった。涙を必死に。必死に堪えていた。

 

 


「なんて綺麗なんだ」。

 

 

 


寄り添う2人と。空に映し出される花火。おぃらはその光景を。景色を。本当に。本当に綺麗だと思った。本当に美しいと思った。2人はあの時。いったい。いったいどんな気持ちで。どんな気持ちで花火を見ていたのかな。おぃらは後ろから。後ろから2人を見ながら。ずっと。ずっと考えていたんだ。花火と2人を映し出す光景は。本当に。本当に美しかった。

 

 

 

だけど。あれが2人にとって最後の花火大会になっちまった。あれからおぃらも花火大会には行っていない。きっとね。浴衣姿のギャル達は見ちまうけどね。花火をもう綺麗だとは思えない。あの日の景色以上に素晴らしい景色が見れる花火大会なんてね。一生ありえないもん。

 

 

 

 

 

 

おぃらは弱い。おぃらはこんなんだ。こんなんなんだよ。こんな人間なんだよ。あんたの目に映るおぃらなんてね。嘘っぱちだ。格好つけてね。見栄はってね。強いふりをしてね。嘘っぱちだ。おぃらは最低の人間だ。いつも。いつも崖っぷちにいるのさ。
だけど。だけどね。おぃらには友達がいた。心友がいた。仲間がいた。心から。心から誇れる馬鹿な奴等がいた。それだけでも。それだけでも素敵な事なのかもしれねぇ。

 

 

アンパンマンは確かにヒーローだ。強くて。優しい。ヒーローだ。だけどね。アンパンマンはね。こんな事を言っていた。「愛と勇気だけが友達さ!!」。おぃらはヒーローなんかじゃない。ましてや。ましてやね。愛も勇気もそんなに無いのかもしれない。だけどね。だけどおぃらはね。愛と勇気だけが友達かんかじゃなかった。最高の友達が。最低の友達が。いたんだ。どうだバイキンマン!!

 

 

 

 


誕生日おめでとう。

い無くなっちまってもう何回目の誕生日だろう。

おぃらの誕生日。

お前だけは。

お前だけは。

いつも「おめでとう」って言ってくれたね。

おぃらも絶対に忘れないよ。

おめでとう。

 

今日のお薦めBGM=竹原ピストル「ForeverYoung」

 

 

 

天に届くよう叫ぶよ

おりひめとひこぼしは1年に1度。7月7日。1年に1度だけ。天の川の上でデートをするんだ。1年に1度。たった1年に1度しか会えねぇ。そんな2人のお伽話があまり好きじゃなかった。おぃらは寂しがり屋だからね。そんなの耐えられねぇもん。

 

 

だけどね。最近、思うんだ。例えばね。おりひめやひこぼしみたいね。1年に1度しか会えねぇ。だけどね。だけどそれが何年も何十年も続くのか。
例えばね。燃え上がるような恋をしてね。毎日。毎日。ずっと一緒にいてね。いっぱい抱きしめ合ってね。SEXして。だけどね。恋は長く続かなくね。別れちまう。

 

 

 

 

 

 


これってどっちが幸せなのかな?

 

 

 

 

 

 


大好きな人と。ずっと一緒にいてね。毎日一緒にいてね。それが何年も何十年も続いてね。家族が増えてね。シワだらけになってもね。手を繋いでいれる。そりゃあね。それがね。それが1番幸せなんだろうけどね。そんな簡単にはいかねぇ。

 

 


今までね。今まで大好きだと。愛してると。そう思えた人も今はいない。1年に1度でも。たった1度でも。会えるわけでもなくてね。もう会う事もできねぇしね。会う勇気もねぇ。それどころかね。彼女達はね。今は他の人を愛しちまってるかもしれねぇ。結婚してね。子供がいる子だっている。あの瞬間。あの瞬間。愛してると。愛してると言った言葉に嘘はねぇ。永遠を。永遠を求めちまったのもね。間違いねぇ。だけどね。だけど今となってはね。過去になっちまった。なくなっちまった。

 

 


なくなるくらいならね。過去になっちまうならね。おりひめとひこぼしみたいね。1年で1度でもいいからね。たった1度でもいいからね。愛し合う事ができたほうがね。幸せなんじゃねぇのかな。そんなふうにも思う。

 

 


大好きな人ができたらね。独り占めしたくなっちまう。求めちまう。永遠を求めちまう。ずっと一緒にいたいな。ずっと一緒にいたいな。だけどね。大好きな人が消えちまうくらいならね。独りぽっちになっちまうくらいならね。おりひめとひこぼしみたいにね。永遠に。永遠に愛し合う事ができたらいいな。

 

 

 

 


短冊にお願い事をすればね。願いがかなうならね。たった1つ。たった1つだけ願いたい。


永遠の愛が欲しい。


愛されたい。


だけどね。


それ以上にね。


愛したい。

 

 


街中ですれ違う全ての愛に溢れたカップル共を妬みつつ、おりひめとひこぼしが今年も幸せでありますように。


今日のお薦めBGM=ハナレグミ「おあいこ」

 

 

挑戦者達(3)

皆さんこんばんわ。ここ数日は雨続き。おぃが寄生している町には災害注意報まででてやがる。梅雨がすぐそこにいやがって、夏の足音が少しずつ聴こえてきましたがそんな足音には耳を塞いで唾を吐きかけてやってます。寂しがり屋日本代表のKUSOGAKINGです。

 

 

 

 

世の中はどんどん動いてやがるのにね。どんどん闇営業してやがるのにね。おぃらは何も変わりゃしねぇ。

 

 


それでも。それでもね。何かやらなくちゃ。何か動かなきゃ。何も変わらねぇ。何も変えられねぇ。そんな気持ちで。そんな気持ちでね。今までした事がない事をやっていこうと思う。挑戦だ。

 

 

 

 


今回、挑戦してみるのが1人カラオケ。


1人でカラオケ。そんな発想は昔は全くなかったけどね。最近だと専門店もあるくれーだ。昔、ユニットを組んでいたピアノ担当のモモ(あだ名)は1人カラオケなんて言葉ができる前からね。1人カラオケをしていた強者だった。おぃらはモモの1人カラオケの話を聞いて「本当にクソ野朗だな」といつも罵倒していた。だけどね。尊敬もしていた。度胸が凄ぇなー。人の目ばかり気にしちまうおぃらにはね。到底、考えられない話だった。

 

 


おぃらは1人行動が苦手だ。集団行動も苦手なくせにね。1人が苦手だ。1人で外食もできなければね。1人で買い物も極力したくない。コンビニか美容室か頑張ってスーパーくらいしか行けねぇ。あとGEOとブックオフは行ける。生きていくためにはね。そうは行ってられねぇ時も沢山あるけどね。1人でいるとね。独りを感じちまう。孤独に押し潰されちまいそうな時もある。家に1人でいるのとね。街中の雑踏の中で独りでいるのはね。全然違うんだ。だから苦手なんだ。

 

 

 

 


そんなウサギちゃんなおぃらが1人カラオケ。モモにはこの気持ちが解らねぇだろうけどね。これはかなりの挑戦だ。


まずはリサーチをしてみた。どこのカラオケなら1人で行っても不自然じゃねーのか。どこのカラオケならあまり目立たずに行けそうなのか。緊張と不安がおぃらを包み込む。怖い。怖い。怖いけどね。チャレンジしなきゃ。挑戦しなきゃ。その一心だった。


家の近くだと誰かに見られるかもしれねぇ。誰かに会っちまうかもしれねぇ。情報社会だ。パパラッチに写真を撮られちまうかもしれねぇ。考えまくった末。車で約1時間半。約1時間半もかけてね。隣県にあるカラオケに行こうと決めた。わざわざ。
しかもね。勇気とハートがヘナチョコなおぃらはね。考えに考えた末。ギターを持ち込んでカラオケに行く事にした。そおなんだ。「僕、けっして一緒に行く友達がいないわけじゃなくて、音楽をやってて練習をしにきただけです」感を出すために別にいらないギターを持参。

 

 

 

 


ドキドキしながら受付にギターケースを背負って行く。1人カラオケ専門店ではなく、普通のカラオケだ。店員は若い男の子1人だ。良かった。可愛い女の子なら。いや、女の子なら。もっとビビっちまってたと思う。1人で入るカラオケルームはね。なんだか広く感じた。


とりあえず、誰にも会わないようにドリンクバーをつぎに行く(もー行かないでいいように4杯分)。そして。部屋の照明を少し暗くする(1人なのに)。外から中の様子が見えないかをチェックする(1人だから)。外から見て角度的に1番見えにくい場所に座る(安心)。

 

 


家でもねぇ。車内でもねぇ。スタジオでもねぇ。ライブハウスでもねぇ。カラオケで独り。こんな状況は始めてだった。


慣れしたんだ曲から唄った事もねぇ曲まで。何曲も何曲も。何曲も何曲も唄った。だけどね。なんだろう。途中でどうしてもね。虚しくなっちまってね。ほとんど1曲丸々は唄いきれなかった。唄い出すと意外と外の事は気にならなくってね。普通には唄えた。普通には唄えたけどね。独りで唄ってもね。独りでカラオケに来てもね。あまり面白くはなかった。モモ。お前は昔からいっつも1人でこんな事してたのか。さすがだな。
1人カラオケ。独りカラオケになっちまう。やっぱりね。ちょっと苦手だ。

 


でもね。これからおぃらには新しい肩書きができた。


「1人カラオケに行った事がある男」


なんて素晴らしい肩書きだ。自慢しまくってやる。

 

 


挑戦。それは生きる上で必ず必要な事。歩みを止めた瞬間、生きてても死んじまう。歩かなきゃいけない。走らなきゃいけない。前に進まなきゃいけない。めんどくさいけどね。嫌になるけどね。生きているから。


これからもクソみてぇな挑戦を続けていこうと思う。


今日のお薦めBGM=フラワーカンパニーズ「深夜高速」