挑戦者達(3)
皆さんこんばんわ。ここ数日は雨続き。おぃが寄生している町には災害注意報まででてやがる。梅雨がすぐそこにいやがって、夏の足音が少しずつ聴こえてきましたがそんな足音には耳を塞いで唾を吐きかけてやってます。寂しがり屋日本代表のKUSOGAKINGです。
世の中はどんどん動いてやがるのにね。どんどん闇営業してやがるのにね。おぃらは何も変わりゃしねぇ。
それでも。それでもね。何かやらなくちゃ。何か動かなきゃ。何も変わらねぇ。何も変えられねぇ。そんな気持ちで。そんな気持ちでね。今までした事がない事をやっていこうと思う。挑戦だ。
今回、挑戦してみるのが1人カラオケ。
1人でカラオケ。そんな発想は昔は全くなかったけどね。最近だと専門店もあるくれーだ。昔、ユニットを組んでいたピアノ担当のモモ(あだ名)は1人カラオケなんて言葉ができる前からね。1人カラオケをしていた強者だった。おぃらはモモの1人カラオケの話を聞いて「本当にクソ野朗だな」といつも罵倒していた。だけどね。尊敬もしていた。度胸が凄ぇなー。人の目ばかり気にしちまうおぃらにはね。到底、考えられない話だった。
おぃらは1人行動が苦手だ。集団行動も苦手なくせにね。1人が苦手だ。1人で外食もできなければね。1人で買い物も極力したくない。コンビニか美容室か頑張ってスーパーくらいしか行けねぇ。あとGEOとブックオフは行ける。生きていくためにはね。そうは行ってられねぇ時も沢山あるけどね。1人でいるとね。独りを感じちまう。孤独に押し潰されちまいそうな時もある。家に1人でいるのとね。街中の雑踏の中で独りでいるのはね。全然違うんだ。だから苦手なんだ。
そんなウサギちゃんなおぃらが1人カラオケ。モモにはこの気持ちが解らねぇだろうけどね。これはかなりの挑戦だ。
まずはリサーチをしてみた。どこのカラオケなら1人で行っても不自然じゃねーのか。どこのカラオケならあまり目立たずに行けそうなのか。緊張と不安がおぃらを包み込む。怖い。怖い。怖いけどね。チャレンジしなきゃ。挑戦しなきゃ。その一心だった。
家の近くだと誰かに見られるかもしれねぇ。誰かに会っちまうかもしれねぇ。情報社会だ。パパラッチに写真を撮られちまうかもしれねぇ。考えまくった末。車で約1時間半。約1時間半もかけてね。隣県にあるカラオケに行こうと決めた。わざわざ。
しかもね。勇気とハートがヘナチョコなおぃらはね。考えに考えた末。ギターを持ち込んでカラオケに行く事にした。そおなんだ。「僕、けっして一緒に行く友達がいないわけじゃなくて、音楽をやってて練習をしにきただけです」感を出すために別にいらないギターを持参。
ドキドキしながら受付にギターケースを背負って行く。1人カラオケ専門店ではなく、普通のカラオケだ。店員は若い男の子1人だ。良かった。可愛い女の子なら。いや、女の子なら。もっとビビっちまってたと思う。1人で入るカラオケルームはね。なんだか広く感じた。
とりあえず、誰にも会わないようにドリンクバーをつぎに行く(もー行かないでいいように4杯分)。そして。部屋の照明を少し暗くする(1人なのに)。外から中の様子が見えないかをチェックする(1人だから)。外から見て角度的に1番見えにくい場所に座る(安心)。
家でもねぇ。車内でもねぇ。スタジオでもねぇ。ライブハウスでもねぇ。カラオケで独り。こんな状況は始めてだった。
慣れしたんだ曲から唄った事もねぇ曲まで。何曲も何曲も。何曲も何曲も唄った。だけどね。なんだろう。途中でどうしてもね。虚しくなっちまってね。ほとんど1曲丸々は唄いきれなかった。唄い出すと意外と外の事は気にならなくってね。普通には唄えた。普通には唄えたけどね。独りで唄ってもね。独りでカラオケに来てもね。あまり面白くはなかった。モモ。お前は昔からいっつも1人でこんな事してたのか。さすがだな。
1人カラオケ。独りカラオケになっちまう。やっぱりね。ちょっと苦手だ。
でもね。これからおぃらには新しい肩書きができた。
「1人カラオケに行った事がある男」
なんて素晴らしい肩書きだ。自慢しまくってやる。
挑戦。それは生きる上で必ず必要な事。歩みを止めた瞬間、生きてても死んじまう。歩かなきゃいけない。走らなきゃいけない。前に進まなきゃいけない。めんどくさいけどね。嫌になるけどね。生きているから。
これからもクソみてぇな挑戦を続けていこうと思う。
今日のお薦めBGM=フラワーカンパニーズ「深夜高速」