独りぽっちの裸のメロDIEー

あんたは寂しくはないかい? あんたは愛に生きているかい? 僕はね。僕は生きてる。生きてるのに死んでる。 そんな独りぽっちの夜に逃げ場所を探し求めて、 「寂しがり屋日本代表」KUSOGAKINGが放つ愛と孤独と裸のクソッタレた言葉達。にゃんにゃん。

梨沙ちゃん

前回の続き。

 

 

ある日、良太(あだ名)から珍しく連絡が来た。今日の夜、女の子2人と一緒に遊ばないかという誘いだった。当時、大失恋真っ最中だったおぃらはね。「しょうがねーなー」と言いつつスキップをして夜を待った。

 

 

 

終電ギリギリくらいの夜になり良太と合流して駅に女の子達を迎えに行った。ドキドキが止まらない瞬間だ。駅のホームから降りてきた女の子たちは少しギャルっぽい感じの可愛い2人組だった。梨沙ちゃん(仮名)とあかりちゃん(仮名)だ。心の中のガッツポーズが止まらなかった。

 


あかりちゃんはどういう友達だか知らねぇけどね。良太の友達だった。背が低くくて明るい子だった。梨沙ちゃんはあかりちゃんの友達。少し大人っぽくてね。背が高い子だった。


4人で良太の車に乗って夜の滝を見に行く事になった。山の中にある滝で昼間にしか行った事がなかったけどおぃらは嫌だった。恐い。でもね。恐いとは言えねぇ。格好つけたくなっちまうもんだ。真っ黒な山の中に車を停めてね。そこから歩いて滝に向かった。真夜中の山なんてね。不気味以外のなんでもねぇ。何かでそうで恐かった。ドキドキが止まらねぇ。恐怖に対するドキドキとね。女の子に対するドキドキがね。なんだかよくわからなくなっちまった。良太はあかりちゃんとさっさと先に進んで行っちまうからね。おぃらは梨沙ちゃんと一緒に歩いて行った。梨沙ちゃんも恐がってね。おぃらのジャケットの先を掴んで離さなかった。梨沙ちゃん。可愛いな。おぃらは滝どころじゃなかった。

 

 


滝を見てからね。ご飯を食べに行ってね。夜中の4時くらい。2人を送って良太と帰った。良太との1番の思い出かもしれねぇな。


梨沙ちゃんとはそれからメールをするようになった。梨沙ちゃんは彼氏がいなく寂しいと言っていた。おぃらも本当に寂しいと言っていた。その頃のおぃらはね。長い時間を一緒に過ごした彼女がいなくなっちまってね。絶望と孤独の狭間を彷徨っていたから。

 

 

 


それから暫くしてね。梨沙ちゃんに誘われてね。2人でご飯を食べに行った。ただ。ただご飯を食べに行っただけだったけどね。楽しかった。楽しかったんだ。


確か。確かその次の日だったと思う。携帯に知らない番号から着信が入っていた。かけなおすと知らない男性が出た。


「俺の女にちょっかい出してるのはお前か!」


そんな映画みてぇな台詞を吐きつけられた。おぃらはなんの事だか全く解らなかったけどね。話を聞いてるとね。どうもね。彼は梨沙ちゃんの彼氏だった。おぃらはなんだかね。なんだか本当にショックでね。彼の声なんてね。耳に入ってこなくなった。彼は彼でね。今、思うとね。必死だったんだな。確かな状況は解らないけどね。梨沙ちゃんには彼氏がいてね。おぃらと連絡を取っていた事がね。バレちまってね。修羅場だったんだろうな。彼は今からおぃらの所に行くと言ってきた。おぃらは断った。「彼氏はいないって聞いてたしね。ご飯を食べに行っただけだ」と伝えてね。電話を切った。それから2人がどうなったかなんて何も知らねぇけどね。おぃらの心も修羅場だった。

 

 


「ずっと一緒にいようね」。

 

 


そんな暖かい言葉を毎日。毎日隣で言ってくれていた彼女はいなくなった。絶対なんてない。永遠なんてない。愛なんてない。


そう痛感させられる毎日。それでも。それでもね。愛を求めてしまう毎日。そんな毎日の中だったからね。ショックだった。


梨沙ちゃんと付き合ってたわけでもね。なんでもないけどね。ただ。ただ彼女の言葉は信じていた。裏切られたのはね。おぃらじゃなくてね。彼のほうだ。多分。梨沙ちゃんは今までも繰り返してきたんだろうな。ただ。ただショックだった。

 

 


やっぱり愛なんてないんだ。

 

 


そう痛感させられた。それから先。おぃらも梨沙ちゃんと同じ様な事をね。何度も。何度も。繰り返してきた。いろんな人を傷付けてきた。いろんな人を裏切ってきた。


梨沙ちゃんは今、幸せかな?

 

 

 

 


良太。この事、良太と話したかどうかね。記憶にないんだ。良太は同じ事されてもね。笑って許してあげそうだけどな。おぃらは卑怯だからね。傷付かないように。傷付かないようにしながらね。傷付ける事ばかりになっちまった。


また。またどこかで会えたらね。話を聞いてよ。そうなんだ。そうなんだ。おぃら。こんな。こんな屑みてぇな人間になっちまったんだ。


今日のお薦めBGM=宮本浩次「Do you remember?」

良太

小学生の時のクラスメイト。中学生の時のクラスメイト。高校生の時のクラスメイト。いったい何人、思い出せますか?


今、どこかですれ違ったってね。きっとほとんどの奴が気づかねぇ。そんなクラスメイトがね。なんの前触れもなくね。たまに夢に出てきたりしやがる。あの頃のまま。あの時のまま。なにのお告げかと思っちまうけどね。なんだかね。懐かしい気持ちになる。

 

 

 


先日、夢に出てきたのはね。中学生の時、同じクラスにいた良太(あだ名)だ。良太はどこかから転校してきてね。同じクラスになった。確かね。両親が離婚をしてね。母親と引っ越してきたんだ。


良太とはね。特に仲が良かったわけではなかった。ただいつも一緒にいるメンバーの中でにね。良太がいつの間にか入っていてね。皆んなと一緒に遊んでた。


良太は少しネジがズレた奴だった。馬鹿だった。漢字が読めなかったのをよく覚えてる。国語の授業でね。良太が教科書を読まされるとね。小学2年生くらいでも解りそうな漢字も読めなくてね。いつも笑われていたっけな。おぃらも馬鹿だったけどね。良太のおかげでね。おぃらの馬鹿さ加減が半減されちまってね。変な嫉妬心を抱いちまったもんだ。

 

 

 

 


中学を卒業するとね。良太とは別々の高校に行ったからね。ほとんど連絡を取ってなかった。高校3年生のある日。たまたま良太と会ってね。何年かぶりに話をした。良太とはその頃好きだった音楽が一緒でね。なんとなく。たまに会うようになった。良太の家に行ってね。CDを聴いて音楽について語ったりね。プリクラを撮ったりね。たいした事はしてねぇけどね。なんとなく。たまに会っていた。

 

 


高校を卒業してからもね。たまに会っていた。良太は車を買ってね。よくドライブに行ってたな。良太の車の中のBGMはいつもORANGE RANGEだった。それだけはよく覚えてるのにね。あの頃、良太が何をしていたのか。学生だったのか。社会人だったのか。そんな事もね。今は思い出せない。ORANGE RANGEだけがリアルだ。


心友の光(あだ名)やグチ(あだ名)と遊ぶ時もね。よく良太を誘ってた気がする。カラオケで朝まで暴れ回ってね。トランプで負けたらウォッカ一気飲みしたりね。クダらねぇ事ばかりしてたっけな。
良太は確か。確かどこかに引っ越していった気がする。記憶の中だとね。突然、いなくなっちまってる。はっきりとは思い出せないけどね。最後に会ったのもね。最後に連絡を取ったのもね。随分前だ。今頃、何してっかな?


良太。馬鹿だったけどさ。一緒にいてね。楽しかったよ。なんで連絡先も解らねぇんだろう。なんで誰も連絡先が解らねぇんだろう。元気にしてっかな?馬鹿だったけどさ。飾らないお前がね。今思えばね。安心できたのかもしれねぇ。こんな事伝える事もできなかったけどね。あの頃。同じ時間を共有してくれてありがとな。CD沢山くれてありがとな。


お前がおぃらの事をどう思ってくれてたのかは解らねぇけどさ。お前の夢にもさ。たまにおぃらや光達が出てきてくれたらいいな。お前の家に行くとお前のお母さんがいつも「また来てね」って言ってくれてたのがね。凄く印象に残ってる。お母さんも。元気だといいな。

 

 

 

 


そんな良太と遊んでた頃。1人の女の子と出会った。続きはまた次回。


今日のお薦めBGM=ザ・マスミサイル「君がいてくれてよかった」

 

CROWS

皆さんこんにちわ。特に。特にそこのあんた。腐った目をしたあんた。腐った拳をしたあんた。腐ったハートを持ったあんた。そんなあんたよりもね。腐りきったクソ野郎。寂しがり屋日本代表のKUSOGAKINGです。にゃんにゃん。

 

 

 

息ができなくなる夜。孤独に押し潰されそうになる夜。そんな。そんな夜をね。何度も。何度も越えてね。生きてる。時に現実はね。本当に。本当に残酷でね。見たくもない景色。汚い景色。真っ黒な景色をね。何度も。何度も見せつけられたりするけどね。それでも生きてしまう。「死んでしまおう」。そんな夜をね。そんな夜を何度迎えてもね。生きてしまう。おぃらは死ぬ勇気もない。弱虫だ。汚い景色にね。心が負けちまう。弱虫だ。

 


「死にたい」。

 


そんな悲痛な言葉をおぃらに向けてくれたあんた。あんたの哀しみ。あんたの傷はね。一生。一生癒える事がないのかもしれない。それでも。それでもあんたは今を生きている。「死にたい」と心から。心から思った夜を乗り越えてね。生きてる。「死なないで」なんて言わないよ。生きている方がきっと大変だ。きっとね。苦しい事ばかりだ。

 

 

こんな話を聞いた事があるんだ。人間はね。産まれた時はね。どいつもこいつもね。100なんだ。100パーセント。完璧な心。何もない心で産まれてくるんだ。だけどね。生きて行くうちにね。苦しんだりね。哀しんだりね。傷付いたりね。そんな事を繰り返してね。人間はね。だんだん。だんだん。90。80。70。60。50。40。30。20。10。そんな風に心を無くしていくんだ。自分を無くしていくんだ。だからね。皆ね。無意識にね。嘘をついたりね。バリアをはったりね。自分を飾ったりしてね。数字が減らない様にね。自分を守るらしい。

 

 

そしてね。数字は減ってもね。増える事もあるらしいんだ。それはね。それはね。愛なんだ。家族との愛。友達との愛。恋人との愛。どんな。どんな愛でもいい。本当の。本当の愛をね。感じた時。人はね。人は強くなれるんだ。

 

 


おぃらはね。「死にたい」と嘆くあんたにね。「死なないで」なんて言えないよ。だけどね。だけどね。一緒に。一緒に。もう少し頑張ろう。もう少し頑張ろう。おぃらもね。もう少し。もう少し足掻いてみるよ。

 

 

 

誰が死んだ。誰が二股した。誰が年の差婚をした。政治。経済。社会。常識。クダらねー。クダらねーよ。そんな事どーでもいい。そんな事どーでもいいんだよ。ブラウン菅から液晶画面になってもね。中身は対して変わりゃしねー。そんなクダらねー事なんかよりね。あんたが笑った事。あんたが哀しんだ事。あんたが生きている事。おぃらにはね。それがね。それが何よりね。大切なんだよ。

 

心が壊れちまう前に。

全部。全部。ぶっ壊してやる。

心が無くなっちまう前に。

全部。全部。黒く塗り潰してやる。

今日のお薦めBGM=絢香「はじまりのとき」

 

Tale of the heart poetry(2)

Tale of the heart poetry(2)

 


『last summer』

 


今年もまた夏が来ました


強い日射しがアスファルトに照りつけて


僕はその眩しさに目をつぶった


光のシャワーは僕の心の中にいる

 


アナタを洗い流すわけでもなく

 


その面影を思い出させる


アナタと過ごしたひと夏の思い出は

 


僕の記憶の中で薄れる事もなく輝きを増していく


「愛してる」


「愛してる?」


「愛してる」


「愛してる?」


あの頃、僕はただ

 


ただ純粋にアナタを愛していたのに

 


愛していたのに恐かった


同じ季節の中で


同じ時間の中で


一緒に息をした


一緒に夢を見た


手を繋いでいる間


体を重ね合う間


まるで僕達は2人で1つの心臓を鳴らして生きている様でその鼓動はけっして止む事はない


陽だまりの中


アパートの部屋の中


アナタの胸の中


僕は感じていました


永遠と孤独


孤独と永遠


蛍の光


花火の光も


美しいと呼ばれるものは一瞬で消えてしまうけど僕はアナタの横で小さく笑いながら永遠を祈った


「ずっと一緒にいよう」


「ずっと一緒にいよう?」


「ずっと一緒にいよう」


「ずっと一緒にいよう?」


確かめ合う愛の重さ


繰り返す確かな言葉


求め合う愛の愚かさ


甘いキスは重ねる度に

 


その甘さを失っていく気がした


たった1つの嘘


すれ違い


素直になれない


解って欲しかった


声に出せない僕の言葉と

 


言葉にはできないアナタの声


好きだよ


好きだよ


好きだよ


夏の陽炎に隠された想い達を僕等は見つけられなかったんだね


紫の浴衣


小さな体


ココルル


水族館


金髪の長い髪


帰り道


青いワンピース


スカルプチャ


黄色いサンダル


スティッチ


アナタがくれた風鈴は潮風が吹くと今もラブソングを鳴らしています


今年もまた夏が来ました


アナタには届かない


心の声をメロディーにのせて


僕とアナタの物語


小さな恋の物語


アナタの心の中にも残っていますか?


照りつける光


蝉のオーケストラ


暖かな愛のメロディー


全てが幻ではなく


全てが嘘ではなく


全てが僕にとって


大切な日々でした


ありがとう


さようなら


ありがとう


さようなら


僕の声が聴こえますか?


僕の歌が聴こえますか?


夕焼けの向こうにそびえ立つまるで絶望にも似た暗闇の前で


朝日の向こうにそびえ立つまるで希望にも似た小さな光の前で


上手い言葉は見つからないけれど


ただ


ただ


まるで向日葵の様なアナタの笑顔を思い出して


ただ


ただ心から


ありがとう

 

今年もまた夏が終わった


It is on breast about the days passed with you


I continue walking


Tale of the heart poetry

 


last summer

 

今日のお薦めBGM=布袋寅泰「ラストシーン」

いつか思い出になるというならそんなものいらねぇ

前回の続き。

 

2000年8月24日。アンディフグが急死した事をニュースで知ったおぃら。「急性前骨髄球性白血病」による病死だった。おぃらはしばらく信じる事ができなかった。小さな頃からあたりまえにいたヒーローは。突然。いなくなっちまった。少しして心友の光(あだ名)に電話をしてアンディフグが亡くなった事を話した。その日。おぃらは本当に久しぶりにね。大声を出して泣いた。

 

 

小さな頃に憧れたヒーローってのはね。ずっとヒーローだ。孫悟空(ドラゴンボール)は何回も死んだ。浦飯幽助(幽遊白書)もルフィ(ワンピース)も何回も死にかけた。だけどね。どんなにクソッタレたヒーロー話もね。最後はハッピーエンドじゃねぇか。どんな逆境にもね。何度も何度も這い上がってね。栄光を掴んで来たアンディフグは病気であっけなく死んじまった。

 

 


アンディフグのせいじゃないけどね。それからおぃらは煙草を吸い始めた。酒も飲みだした。卑怯な事だってするようになっちまった。どんどん。弱い人間になっちまった。

 

 

あれから19年。すっかりクダらねぇ人間になっちまったおぃらだけどね。今でも年に何回かはね。アンディフグの試合のDVDを観てね。沢山の勇気を貰う。おぃらの寝室にはね。アンディフグの大きなポスターがね。ずっと飾ってある。そしてね。おぃらの携帯の待ち受け画面はね。アンディフグだ。

 

いつか。いつか行ってみたいと思っている。アンディフグのお墓。今年。K-1 創始者石井館長がお墓に行っている写真を見た。なんだか。なんだか。泣きそうになった。いつか。いつか行きたいと思っててね。行けてないのはね。遠いいからじゃない。アンディフグに会ってもね。恥じない人間じゃねぇから。恥じない生き方ができてねぇからかもしれねぇ。いつか。いつか行きたい。アンディフグに誇れるように生きたい。

 


「あなたにとっての戦いとは何ですか?」

そんな記者の質問にアンディフグはこう答えていた。

「戦いはリング上だけじゃない。人生自体が生きると言う事が常に戦いなのです。」

生きるという事自体が戦いならおぃらは何回負けてるかな。何回KO負けしてるかな。どんな言葉にも。孤独にも。負けない強さが欲しいな。

 

 

 

 

 


アンディフグというヒーローの命を奪った「急性前骨髄球性白血病」。この時。おぃらにとってこの白血病はね。大変な病気だとはわかったけどね。滅多になるものじゃない。おぃらのちっぽけな世界とは関係がねぇものだと思ってた。だけどね。おぃらはアンディフグと同じくらい小さな頃に出逢ってね。ずっと一緒にいた1番の心友もこの白血病で失う事になった。おぃらの人生にとってかけがえのない人達がね。同じ病気でいなくなっちまった。これも戦いだと言うなら。こんな戦いのリング。今すぐぶっ壊してやりてぇ。これ以上。独りにしないでくれ。


今日のお薦めBGM=マカロニえんぴつ「ヤングアダルト」

空に唾を吐く

どんなに乗り越えてぇと思ってもね。やっぱり。やっぱり夢に出てきやがる。お前が出てくる夢はね。なんだかいつもリアルでね。失ったものの大きさを痛感させられる。朝から息ができなくなっちまいそうだ。今日の夢なんてね。いつものおぃら達と一緒だった。クダらねぇ事を話してね。クダらねぇ事してね。だけどね。だけどそんなクダらねぇ事もさ。お前がいない世界だとさ。なんだか違うんだよ。他の奴とじゃさ。なんだか違うんだよ。お前はおぃらを見て怒ってんだろうな。

 

 


そこから見える景色にはもう慣れたか?

 

 


そこからおぃらはどんな風に見えてんだ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 


Septemberを生きてる皆さん。こんばんわ。寂しがり屋日本代表のKUSOGAKINGです。にゃんにゃん。

 

 

 


少し前だけどね。8月24日。ギャル達がまだまだ薄着な夏真っ盛りのこの日はね。毎年おぃらにとって特別な日だ。もう19年も前になるけどね。2000年8月24日。おぃらが小さな頃から最も憧れて。最も好きだった。おぃらのヒーローがこの世を去った。空手やK-1 GRAND PRIXで活躍した「鉄人」アンディフグだ。

 

 


おぃらは幼稚園に入園してからね。虐められていた。幼稚園児の虐めだけどね。仲間外れにされたりね。2階から突き落とされたりもしたもんだ。
当時のおぃらはね。いつもヘラヘラしていた。たぶんね。笑っとかないといけないって無意識に思ってたのかもしれねぇ。自分で自分の名前も言えないような子供だった。自信も何もなくてね。外の世界では生きていけないような子供だったと思う。そんな可愛いおぃらはある日、TVでヒーローに出逢った。


それがアンディフグだ。その頃はまだK-1 はできてなくてね。空手家としてね。日本人だらけの空手の世界大会で快進撃を続けていた。その姿はとても美しくてね。格好よくてね。おぃらは衝撃を受けた。たまたま隣の家に住んでいた同級生の大吾(あだ名)がね。空手教室に通っててね。大吾と一緒にね。空手道場に通い始めた。

 

 

例えばね。仮面ライダーだとかね。ウルトラマンだとかね。戦隊物だとかね。セーラームーンだとかプリキュアだとかよ。小さな頃、誰もがヒーローに憧れてヒーローを見て育って行く。おぃらにはそれがアンディフグだった。アニメや特撮物じゃなくてね。アンディフグは現実に生きている人間なんだけどね。
おぃらにはアンディの戦う姿はどんな怪物を倒すヒーロー共よりも格好よく見えた。ドラゴンボールは大好きだったたけどね。孫悟空よりもね。おぃらにはアンディフグが格好良く見えたんだ。

 

 

アンディフグに憧れて始めた空手はね。おぃらにとってね。初めて本当に楽しいと思える事になった。アンディフグの言葉、行動、戦う姿、全てが小さなおぃらを変えて行った。空手も始めてね。変われたんだと思う。笑って誤魔化すのも辞めた。虐められなくなった。正義感みたいなもんが芽生えた。

 

 

どんなに逆境に立たされてもね。何度も。何度も立ち上がり続けたアンディフグ。小さな頃からずっと見続けてきたおぃらは空手を辞めてからもね。どんなに反抗期になってもね。パンクロックに出逢ってもね。どんなに壊れてもね。煙草は吸わなかったしね。お酒も飲まなかったしね。卑怯な事はしなかった。アンディフグがしなかったから。アンディフグはそれくらいおぃらにとって絶対的なヒーローだった。

 


2000年の8月。あの日は今も鮮明に覚えてる。
おぃらは夏休みでね。ニュースでアンディフグが病気になった事を知った。その時。アンディフグは「必ずリングに戻ります」とコメントしてたからね。おぃらもなんだか。なんだか大丈夫なんだなと安心していた。その2、3日後だ。
アンディフグが急死したニュースが流れた。

 

 


続きは次回。


今日のお薦めBGM=黒木渚「あたしの心臓あげる」

あなたのBANです

甲子園ではどいつもこいつもハゲ頭で誰が誰だか区別がつかねぇような彼等が高校生にして日本中を感動の渦に包みむ中。生きてるのか死んでるのかもわかりゃしねぇ。たった1人の気持ちさえも掴めないおぃらこそ。寂しがり屋会の甲子園にたった1人で寂しく出場しました。寂しがり屋日本代表のKUSOGAKINGです。

 


甲子園は全く見ないけどね。ニュースなんかでね。年下の彼等の活躍を見るとね。「おぃらはいったい何やってやがんだ」なんて少し情けねぇ気持ちにもなる。彼等が必死にグラウンドをかけずり回っている高校生の夏。おぃらの高校生の夏なんてね。女の子のお尻を追いかけ回していた。彼等がTVの向こう側でキラキラした目ん玉して希望と暑い気持ちを話している頃。おぃらは誰もいないワンルームアパートの部屋の中でね。誰にも聴こえねぇ歌を唄っている。

 

 

彼等がグラウンドで輝くように。おぃらが輝けるのはね。スポットライトの前だけだ。彼等がキャッチボールをするように。おぃらは歌を唄う事で誰かと繋がれる。
今の彼等にとってね。あたり前にあるキャッチボールができる。相手。場所。時間。腐った大人になるにつれてね。キャッチボールをするために必要なものが揃わなくなる。グローブやボールもそうだ。今のおぃらはね。歌を唄い続けるためにね。必要なものを揃えなきゃいけない。自分が輝ける場所もね。大切にしていねぇとね。なくなっちまうかもしれねぇ。甲子園に出てる彼等なんてね。きっと死ぬ程努力ができる子達だからね。おぃらみたいにはならないだろうけどね。大好きな場所を失わねぇようにいてくれたらいいな。

 

 

 

 

 


おぃらが今、生息してるのはね。九州の福岡県。生まれは東京都。そう。シティボーイだ。何年も前だけどね。丁度、今頃東京に仕事で行った時。凄く。凄く暑かった事を思い出した。渋谷駅前は人ゴミで溢れかえっててね。なんだか暑く感じた。電車に乗ってもね。バスに乗ってもね。どこかのビルに入ってもね。人が沢山いてね。暑かった。人が沢山いるしね。九州に比べてビルばかりでね。空気も汚いはずなのにね。息はしやすかった。
東京の空気はなんだか好きだ。

 

そんな東京で来年の今頃はオリンピックだ。甲子園球場共。見てやがれ。寂しがり屋日本代表として金メダル獲ってやる。寂しく。誰にも気づかれないように獲ってやる。甲子園の砂なんていらねぇ。多摩川の水でも汲んで飲んでやるよ!君が代を練習しとかなくちゃ。寂しく。誰にも聴かれねぇように唄ってやる!

 

 

 

そういえば東京に行ったあの日。リリーフランキーさんを目撃した。なんだか格好良かった。話しかけようか。どうしようか。迷ってたらね。
お店の中に入って行っちまった。あの日。あの時。勇気を出していれば。そんな後悔する瞬間が今まで何回。何百回あったかなー。リリーさんと写真でも撮ってればね。知り合いとか言ってね。一生自慢できたのになー。もしかしたらね。「万引き家族」の一員として映画に出れてたかもしれねぇのになー。そしたらね。日本アカデミー賞の新人賞を獲れてたかもしれねぇのになー。そうするとね。ドラマに出てね。松本まりかちゃんと共演してね。愛が芽生えてた可能性もあったかもしれねぇ。もしくはね。「あなたの番です」に出演してね。殺される事くれぇはできたかもしれねぇ。

 

 

 


たった1つの行動で。勇気の無さで。人生がそれくらい変わる事だってありえるもんね。だけどね。おぃらにそんな奇跡が起きる事なんかよりもね。甲子園に出場するって事はね。奇跡みたいな事なんだと思う。おぃらの周りには甲子園に出たなんて奴は1人もいねぇもん。


リリーさん。リリーさん。
これからはね。いつもあなたを探しています。奇跡を探しています。万引きしろと言われたらね。できないかもしれないけどね。それでもあなたを探しています。どうかもう1度。どうかもう1度チャンスを下さい。


今日のお薦めBGM=OKAMOTO'S「NO MORE MUSIC」