独りぽっちの裸のメロDIEー

あんたは寂しくはないかい? あんたは愛に生きているかい? 僕はね。僕は生きてる。生きてるのに死んでる。 そんな独りぽっちの夜に逃げ場所を探し求めて、 「寂しがり屋日本代表」KUSOGAKINGが放つ愛と孤独と裸のクソッタレた言葉達。にゃんにゃん。

空に唾を吐く

どんなに乗り越えてぇと思ってもね。やっぱり。やっぱり夢に出てきやがる。お前が出てくる夢はね。なんだかいつもリアルでね。失ったものの大きさを痛感させられる。朝から息ができなくなっちまいそうだ。今日の夢なんてね。いつものおぃら達と一緒だった。クダらねぇ事を話してね。クダらねぇ事してね。だけどね。だけどそんなクダらねぇ事もさ。お前がいない世界だとさ。なんだか違うんだよ。他の奴とじゃさ。なんだか違うんだよ。お前はおぃらを見て怒ってんだろうな。

 

 


そこから見える景色にはもう慣れたか?

 

 


そこからおぃらはどんな風に見えてんだ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 


Septemberを生きてる皆さん。こんばんわ。寂しがり屋日本代表のKUSOGAKINGです。にゃんにゃん。

 

 

 


少し前だけどね。8月24日。ギャル達がまだまだ薄着な夏真っ盛りのこの日はね。毎年おぃらにとって特別な日だ。もう19年も前になるけどね。2000年8月24日。おぃらが小さな頃から最も憧れて。最も好きだった。おぃらのヒーローがこの世を去った。空手やK-1 GRAND PRIXで活躍した「鉄人」アンディフグだ。

 

 


おぃらは幼稚園に入園してからね。虐められていた。幼稚園児の虐めだけどね。仲間外れにされたりね。2階から突き落とされたりもしたもんだ。
当時のおぃらはね。いつもヘラヘラしていた。たぶんね。笑っとかないといけないって無意識に思ってたのかもしれねぇ。自分で自分の名前も言えないような子供だった。自信も何もなくてね。外の世界では生きていけないような子供だったと思う。そんな可愛いおぃらはある日、TVでヒーローに出逢った。


それがアンディフグだ。その頃はまだK-1 はできてなくてね。空手家としてね。日本人だらけの空手の世界大会で快進撃を続けていた。その姿はとても美しくてね。格好よくてね。おぃらは衝撃を受けた。たまたま隣の家に住んでいた同級生の大吾(あだ名)がね。空手教室に通っててね。大吾と一緒にね。空手道場に通い始めた。

 

 

例えばね。仮面ライダーだとかね。ウルトラマンだとかね。戦隊物だとかね。セーラームーンだとかプリキュアだとかよ。小さな頃、誰もがヒーローに憧れてヒーローを見て育って行く。おぃらにはそれがアンディフグだった。アニメや特撮物じゃなくてね。アンディフグは現実に生きている人間なんだけどね。
おぃらにはアンディフグの戦う姿はどんな怪物を倒すヒーロー共よりも格好よく見えた。ドラゴンボールは大好きだったたけどね。孫悟空よりもね。おぃらにはアンディフグが格好良く見えたんだ。

 

 

アンディフグに憧れて始めた空手はね。おぃらにとってね。初めて本当に楽しいと思える事になった。アンディフグの言葉、行動、戦う姿、全てが小さなおぃらを変えて行った。空手も始めてね。変われたんだと思う。笑って誤魔化すのも辞めた。虐められなくなった。正義感みたいなもんが芽生えた。

 

 

どんなに逆境に立たされてもね。何度も。何度も立ち上がり続けたアンディフグ。小さな頃からずっと見続けてきたおぃらは空手を辞めてからもね。どんなに反抗期になってもね。パンクロックに出逢ってもね。どんなに壊れてもね。煙草は吸わなかったしね。お酒も飲まなかったしね。卑怯な事はしなかった。アンディフグがしなかったから。アンディフグはそれくらいおぃらにとって絶対的なヒーローだった。

 


2000年の8月。あの日は今も鮮明に覚えてる。
おぃらは夏休みでね。ニュースでアンディフグが病気になった事を知った。その時。アンディフグは「必ずリングに戻ります」とコメントしてたからね。おぃらもなんだか。なんだか大丈夫なんだなと安心していた。その2、3日後だ。
アンディフグが急死したニュースが流れた。

 

 


続きは次回。


今日のお薦めBGM=nanami×GOMESS「maboroshi」