独りぽっちの裸のメロDIEー

あんたは寂しくはないかい? あんたは愛に生きているかい? 僕はね。僕は生きてる。生きてるのに死んでる。 そんな独りぽっちの夜に逃げ場所を探し求めて、 「寂しがり屋日本代表」KUSOGAKINGが放つ愛と孤独と裸のクソッタレた言葉達。にゃんにゃん。

いつか思い出になるというならそんなものいらねぇ

前回の続き。

 

2000年8月24日。アンディフグが急死した事をニュースで知ったおぃら。「急性前骨髄球性白血病」による病死だった。おぃらはしばらく信じる事ができなかった。小さな頃からあたりまえにいたヒーローは。突然。いなくなっちまった。少しして心友の光(あだ名)に電話をしてアンディフグが亡くなった事を話した。その日。おぃらは本当に久しぶりにね。大声を出して泣いた。

 

 

小さな頃に憧れたヒーローってのはね。ずっとヒーローだ。孫悟空(ドラゴンボール)は何回も死んだ。浦飯幽助(幽遊白書)もルフィ(ワンピース)も何回も死にかけた。だけどね。どんなにクソッタレたヒーロー話もね。最後はハッピーエンドじゃねぇか。どんな逆境にもね。何度も何度も這い上がってね。栄光を掴んで来たアンディフグは病気であっけなく死んじまった。

 

 


アンディフグのせいじゃないけどね。それからおぃらは煙草を吸い始めた。酒も飲みだした。卑怯な事だってするようになっちまった。どんどん。弱い人間になっちまった。

 

 

あれから何年がたったか。すっかりクダらねぇ人間になっちまったおぃらだけどね。今でも年に何回かはね。アンディフグの試合のDVDを観てね。沢山の勇気を貰う。おぃらの寝室にはね。アンディフグの大きなポスターがね。ずっと飾ってある。そしてね。おぃらの携帯の待ち受け画面はね。アンディフグだ。

 

いつか。いつか行ってみたいと思っている。アンディフグのお墓。今年。K-1 創始者石井館長がお墓に行っている写真を見た。なんだか。なんだか。泣きそうになった。いつか。いつか行きたいと思っててね。行けてないのはね。遠いいからじゃない。アンディフグに会ってもね。恥じない人間じゃねぇから。恥じない生き方ができてねぇからかもしれねぇ。いつか。いつか行きたい。アンディフグに誇れるように生きたい。

 


「あなたにとっての戦いとは何ですか?」

そんな記者の質問にアンディフグはこう答えていた。

「戦いはリング上だけじゃない。人生自体が生きると言う事が常に戦いなのです。」

生きるという事自体が戦いならおぃらは何回負けてるかな。何回KO負けしてるかな。どんな言葉にも。孤独にも。負けない強さが欲しいな。

 

 

 

 

 


アンディフグというヒーローの命を奪った「急性前骨髄球性白血病」。この時。おぃらにとってこの白血病はね。大変な病気だとはわかったけどね。滅多になるものじゃない。おぃらのちっぽけな世界とは関係がねぇものだと思ってた。だけどね。おぃらはアンディフグと同じくらい小さな頃に出逢ってね。ずっと一緒にいた1番の心友もこの白血病で失う事になった。おぃらの人生にとってかけがえのない人達がね。同じ病気でいなくなっちまった。これも戦いだと言うなら。こんな戦いのリング。今すぐぶっ壊してやりてぇ。これ以上。独りにしないでくれ。


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