独りぽっちの裸のメロDIEー

あんたは寂しくはないかい? あんたは愛に生きているかい? 僕はね。僕は生きてる。生きてるのに死んでる。 そんな独りぽっちの夜に逃げ場所を探し求めて、 「寂しがり屋日本代表」KUSOGAKINGが放つ愛と孤独と裸のクソッタレた言葉達。にゃんにゃん。

その温もりに用がある

クソ暑い夏がきちまったのにね。おぃらは毎日。靴下をはいて寝る。足が冷たくて。痛くてしょうがねぇ。去年くらいからね。急に足が冷え性になっちまった。暑いのに足だけ寒い。今年の冬。あまりにも辛くてね。大嫌いな病院に行った。診断の結果はこうだ。「自律神経が乱れてます」。

 

 

クソ暑い夏の日差しを浴びてるとね。食欲もなくなっちまう。そんな事関係ねぇんだろうけどね。なんだか首が痛くてね。頭が痛ぇ。首が硬くなりすぎちまってね。頭も痛くなっちまうんだ。大嫌いな病院に行くとね。診断の結果はいつもそうだ。
「自律神経が乱れてます」。

 

 


2週間前くれぇかな。朝起きるとね。顔が腫れあがっててね。殴られた後みてぇになってた。リンパも腫れててね。あまりにも人様に見させられねぇ状態だから大嫌いな病院に行くとね。診断の結果はやっぱりそうだ。
「自律神経が乱れてます」。

 

 

 

 

 


よくわかんねぇ時のお医者様の決まり文句だな。生活習慣を見直して下さい。ストレスを溜めないで下さい。そんな事できてりゃあ今ここにいねぇ。クソ野朗が!

 

 


過換気症候群。いわゆる過呼吸に始めてなったのは中学2年生だったかなー。寂しくて。寂しくて。寂しくて。しょうがなかった。友達がいなかったわけじゃねぇ。家族という形がなかったわけじゃねぇ。それでもね。それでも不安で。寂しくて。孤独で。そんな毎日を過ごしてた。そんな心を。感情を。表現する人も。場所もなかった。当時は携帯電話も持ってなかったもん。おぃらなりの。おぃらなりのSOSだった。


だけどね。そんなSOSを受け止めてくれる人なんていなかった。気付いてくれる人なんていなかった。当時はよく。孤独感や不安感。イライラを人にぶつけてた。今、思えば最低なんだけどね。自分よりも弱そうな奴を殴ったり。蹴ったり。今のおぃらじゃ考えられねぇ。人にぶつけられない時は物にぶつけていた。机を壊したり。窓ガラスを割ったり。おぃらは別に不良でもなんでもなかった。だけどね。そうする事でしか表現できなかったんだ。自分でもそれがなんなのか。これがなんなのか。全く解らなかった。心の中にある。真っ暗い闇。深い闇の正体が。

 

 


自分がいわゆる精神病だという自覚もなかったしね。弱い人間なんだという自覚もなかった。ただ。ただ寂しい。死にてぇ。消えてぇ。抜けられない苦しみをもがく事しかできなかった。

 

 

 


お医者様はいつも簡単なカウンセリングをしてわかったような口を利く。家族構成。経歴。趣味。ありふれた質問とカウンセリングから導かれる病名。いつも思う。


「おぃらの何を知ってるんだ」。


だからね。だから病院は嫌いだ。過呼吸になってね。救急車で運ばれた所でね。点滴を打たれるだけでね。どうしようもない。看護婦さんの優しさに安心するくらいだ。


薬を貰うためにはね。医者の処方箋が必要だからね。避けられねぇけどね。大門未知子にもね。絶対、失敗しない医者にもね。治せねぇ病気はある。

 

 


どんな医者にも治せねぇ病気もね。たった1人の人がね。全て救ってくれる事もある。それはね。薬なんかじゃなくてね。可愛い看護婦さんの微笑みじゃなくてね。愛だ。

 

 


真実の愛。その温もりの中だけでね。救われる。1人じゃないなって思えたらね。息ができる。それを知ってるからね。医者の戯言がね。耳に入ってこないんだ。

 

 


薬は愛。用法、容量守れるかな。守れてねぇから失っちまうんだろうな。自律神経がどうとかね。心がどうとかね。好きでこうなっちまったわけじゃねぇ。人によって必要な薬は変わってくんだろうな。だけどね。おぃらはやっぱり愛が欲しい。

 


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