独りぽっちの裸のメロDIEー

あんたは寂しくはないかい? あんたは愛に生きているかい? 僕はね。僕は生きてる。生きてるのに死んでる。 そんな独りぽっちの夜に逃げ場所を探し求めて、 「寂しがり屋日本代表」KUSOGAKINGが放つ愛と孤独と裸のクソッタレた言葉達。にゃんにゃん。

愚痴流 第4章

心友のグチ(あだ名)とGWに久しぶりに会った。

グチはおぃらと小学校からの同級生でパソコンが友達と言う素敵な男だ。おぃらと光やグチでの集まりの事を「愚痴流(グチル)」と言う。
誰がつけたんだか解らないけどね。いつからかおぃら達が集まる時はね。「今日、愚痴ろうぜぃ!!」だとか「今日、愚痴流やろ?」なんて言う様になった。


グチが6年前に引っ越してからはね。お盆と正月ぐらいしか愚痴流事ができなくなっちまった。そして年を重ねる事にね。それぞれの生活が忙しくなっちまってね。愚痴流事もままならなくなっちまった。今年の正月もね。必ず帰って来ていたグチがね。仕事で帰って来れなかった。今回のGWはね。光の病気もあってね。仕事を無理して休んで帰って来た。おぃらにとって愚痴流はね。かけがえのない居場所。かけがえのない大切な空間。



 

半年ぶりにグチの部屋に行った。久しぶりに会ったグチはね。やっぱりね。相変わらずだ。真っ黒なTシャツに不精髭。黒髪に眼鏡に汚い部屋。何も変わらねぇグチ。何も変わらねぇグチの部屋。そしてね。いつもの様にね。お互いの出来事を愚痴り合ってね。けなし合う。

 

今まではね。そんな空間があたり前でね。皆がいる事があたり前でね。だけどね。今回は違った。光はいない。病室で白血病と言う病気と戦う光は無菌室にいてね。グチの汚い部屋にはね。この空間にはね。来れない。

 


何でもない時間なんだけどね。特に何も無いんだけどね。男だらけの汚い空間なんだけどね。それでもね。それでもおぃらはね。この空間が大好きなんだ。おぃらの存在が必要な場所がある。それだけで凄く嬉しい。落ち着くんだ。

いつも思うんだけどね。もしグチがね。福岡にいてね。愚痴流が毎週でもできるんならね。おぃらはきっとね。こんなに寂しくないんだろうな。寂しい時に逃げる場所ができるからね。なのにさ。なのに光までさ。今は簡単に会う事もできない。凄く。凄く恐い。

光やグチや真基(あだ名)みたいにね。心を許せる奴なんてね。きっともぅできない。何も気を使わないでね。一緒にいれる。何も求めないでもね。一緒にいれる。この空間が。この空間がいつでも手の届く場所にあればいいのにな。

 


グチとは1日。クダらない事。光の事を話してね。ゲームをしていた。光がいないとね。グチとの愚痴流なんてね。しょーもねーもんだ。
次の日。グチを連れてね。光のお見舞いに行った。光も喜んでたから良かった。グチはそのまま新幹線に乗って帰って行った。

 

次に会う時にはね。次に愚痴流ができる時にはね。おぃらもぅ少し。もぅ少しマシな人間になってるから。頑張らないと。強くならないと。神様。この空間が無くならない事を。僕は。僕は何よりも願います。

 

今日のお薦めBGM=サンボマスター「想い出は夜汽車にのって」