独りぽっちの裸のメロDIEー

あんたは寂しくはないかい? あんたは愛に生きているかい? 僕はね。僕は生きてる。生きてるのに死んでる。 そんな独りぽっちの夜に逃げ場所を探し求めて、 「寂しがり屋日本代表」KUSOGAKINGが放つ愛と孤独と裸のクソッタレた言葉達。にゃんにゃん。

良太

小学生の時のクラスメイト。中学生の時のクラスメイト。高校生の時のクラスメイト。いったい何人、思い出せますか?


今、どこかですれ違ったってね。きっとほとんどの奴が気づかねぇ。そんなクラスメイトがね。なんの前触れもなくね。たまに夢に出てきたりしやがる。あの頃のまま。あの時のまま。なにのお告げかと思っちまうけどね。なんだかね。懐かしい気持ちになる。

 

 

 


先日、夢に出てきたのはね。中学生の時、同じクラスにいた良太(あだ名)だ。良太はどこかから転校してきてね。同じクラスになった。確かね。両親が離婚をしてね。母親と引っ越してきたんだ。


良太とはね。特に仲が良かったわけではなかった。ただいつも一緒にいるメンバーの中でね。良太がいつの間にか入っていてね。皆んなと一緒に遊んでた。


良太は少しネジがズレた奴だった。馬鹿だった。漢字が読めなかったのをよく覚えてる。国語の授業でね。良太が教科書を読まされるとね。小学2年生くらいでも解りそうな漢字も読めなくてね。いつも笑われていたっけな。おぃらも馬鹿だったけどね。良太のおかげでね。おぃらの馬鹿さ加減が半減されちまってね。変な嫉妬心を抱いちまったもんだ。

 

 

 

 


中学を卒業するとね。良太とは別々の高校に行ったからね。ほとんど連絡を取ってなかった。高校3年生のある日。たまたま良太と会ってね。何年かぶりに話をした。良太とはその頃好きだった音楽が一緒でね。なんとなく。たまに会うようになった。良太の家に行ってね。CDを聴いて音楽について語ったりね。プリクラを撮ったりね。たいした事はしてねぇけどね。なんとなく。たまに会っていた。

 

 


高校を卒業してからもね。たまに会っていた。良太は車を買ってね。よくドライブに行ってたな。良太の車の中のBGMはいつもORANGE RANGEだった。それだけはよく覚えてるのにね。あの頃、良太が何をしていたのか。学生だったのか。社会人だったのか。そんな事もね。今は思い出せない。ORANGE RANGEだけがリアルだ。


心友の光(あだ名)やグチ(あだ名)と遊ぶ時もね。よく良太を誘ってた気がする。カラオケで朝まで暴れ回ってね。トランプで負けたらウォッカ一気飲みしたりね。クダらねぇ事ばかりしてたっけな。
良太は確か。確かどこかに引っ越していった気がする。記憶の中だとね。突然、いなくなっちまってる。はっきりとは思い出せないけどね。最後に会ったのもね。最後に連絡を取ったのもね。随分前だ。今頃、何してっかな?

 

 


良太。馬鹿だったけどさ。一緒にいてね。楽しかったよ。なんで連絡先も解らねぇんだろう。なんで誰も連絡先が解らねぇんだろう。元気にしてっかな?馬鹿だったけどさ。飾らないお前がね。今思えばね。安心できたのかもしれねぇ。こんな事伝える事もできなかったけどね。あの頃。同じ時間を共有してくれてありがとな。CD沢山くれてありがとな。

 


お前がおぃらの事をどう思ってくれてたのかは解らねぇけどさ。お前の夢にもさ。たまにおぃらや光達が出てきてくれたらいいな。お前の家に行くとお前のお母さんがいつも「また来てね」って言ってくれてたのがね。凄く印象に残ってる。お母さんも。元気だといいな。

 

 

 

 


そんな良太と遊んでた頃。1人の女の子と出会った。続きはまた次回。


今日のお薦めBGM=ザ・マスミサイル「君がいてくれてよかった」