独りぽっちの裸のメロDIEー

あんたは寂しくはないかい? あんたは愛に生きているかい? 僕はね。僕は生きてる。生きてるのに死んでる。 そんな独りぽっちの夜に逃げ場所を探し求めて、 「寂しがり屋日本代表」KUSOGAKINGが放つ愛と孤独と裸のクソッタレた言葉達。にゃんにゃん。

ありふれた日々こそ奇跡

皆さんこんにちは。オリンピックでのメダル獲得を目指して日々、暗闇で打ち震えて寂しさを鍛えながら君が代を歌う練習をしています。寂しがり屋日本代表のKUSOGAKINGです。にゃんにゃん。

 

 

 

 

最近、日中暖かくなっちまった。夏がこっちを向いて微笑んででやがる。おぃらは夏より冬が好きだ。暑いもん。だけどね。その暑さが女の子達を薄着にしてくれる。そして、おぃらの心は熱くなる。皮肉なもんだ。夏よ。おぃらの周りだけ快適な温度にして女の子達を薄着にして下さい。そんな夏を期待しながらスーパーの駐車場から車内でこれをポチポチポチポチ打っているおぃらの左斜め横前に2人の女の子が地べたに座っている。

 


多分、中学生くらいだ。2人とも真っ黒なパーカーに真っ黒な半ズボン。おだんご頭でadidasの鞄を肩にかけてピアスをしている。1人は携帯電話を両手で扱い、もぉ1人は携帯電話を鏡代わりに扱っている。


2人はスーパーの駐車場の端の地べたに座り携帯電話を扱いながら談笑している。


おぃらはその姿を見ながら今、これをポチポチポチポチ打っている。


その距離、約50メートル。


このたった50メートルが別世界のようだ。

 

 

 

 


2人も今、おぃらが2人の事をこんなとこに打っているなら思いもしねぇだろう。


だけど、もしかしたら。もしかしたら2人もおぃらの事をSNSに投稿してるかもしれねぇ。


「チラチラこっち見てるやつキモいなう」


それくらいね。それくらい何があるかわからねぇ。何があるかわからねぇもんだ。こんな何があるかわからねぇ世界でね。いつもと同じ日常。いつもと同じ毎日。そんな日々をおくれる事が奇跡なのかもしれねぇ。


いつもと同じように幼稚園に行って。いつもと同じように出勤して。いつもと同じように車ででかけて。そんなありふれた毎日がね。何かの歪みでぶっ飛んじまう。ありふれた毎日がね。消えてなくなっちまう。何がおこるかわからねぇよ。

 

 


大切な人を失った時。


いつも思い知らされる。


なんでもっと。


大切にできなかったのか。


あたりまえなんてねぇのに。


あたりまえなんてねぇのに。


失って。


思い知らされて。


後悔して。


次こそは。


次こそは。


大切に。


大事に。


そう思っていても。


いつの間にか忘れちまう。


あたりまえに明日が来ると。


思っちまう。


おぃらは馬鹿だ。


おぃらは馬鹿だ。

 

 

 


夏よ。おぃらの周りだけ快適な温度にして女の子達を薄着にして下さい。だけどね。だけど薄着じゃなくてもいい。浴衣じゃなくてもいい。夏よ。温度ばかり上げてねぇでよ。このしょーもないおぃらを。どうか。大切な人を大切にできるような人間になれる夏にしてくれ。そんな夏を期待しながらスーパーの駐車場から車内でこれをポチポチポチポチ打っているおぃらの左斜め横前にいた2人の女の子が立ち去って行った。2人はこれからどこに行くのか。どんな夏を過ごすのか。どんな道を歩むのか。わからねぇけどね。どうか2人があたりまえの日々を過ごせますように。


今日のお薦めBGM=椎木知仁「あの頃のバンド、2つ目のバイト」