新しい光
10月29日。1つの小さな。小さな命が産まれた。親友の真基(あだ名)と奥さんの真由美(あだ名)の間に待望の第一子。長男の斗真(あだ名)が産まれた。
真樹と真と真由美の真を合わせて斗真。いい名前じゃね-か。
この日の朝。真基からメールがあった。「今、病院にいる。今日、産まれるかもしれん」。
「いよいよだな-頑張れ!!」。
珍しく興奮気味の真基。おぃらの子供でも親戚の子供でもね-。なのにおぃらも少しドキドキしちまった。
夕方になっても産まれずに真基も電話でそわそわしてやがった。それから何時間後か。真基から「ついに産まれたぞ-!!」。そんなメールが来た。おぃらも本当に嬉しかった。良かったな-。
夜中に真基から電話がかかってきて。話をした。真基は興奮した感じで「本当に感動した、俺はこれから産まれ変わるよ」。そんな事を言っていた。おぃらはたまらなく。無性に嬉しかった。おぃらもちゃんとしなきゃ。本気でそう思った。
真基とはずっと一緒にいる。ずっと一緒にいる大切な親友だ。真基のいい所も素敵な所も沢山、知っている。だけど。だけどそれ以上にね。馬鹿な所も沢山、知っている。そんな真基が父親になった。真基もまだ実感がないって言ってたくらいだ。おぃらなんてね。まったく実感を持てね-。不思議な感じだ。本当に不思議な感じだ。
真基が結婚をする時。子供が産まれる時。先を越されるたびに恐いと思うようになってきた。取り残されて行くようで。いなくなっちまうみたいで。孤独になるんじゃね-かな。孤独に押し潰されちまうんじゃね-かな。いつも。いつも。「おめでとう」。そう思う裏側でね。恐怖心がある。だけどね。その時が来ればね。いつも「おめでとう」と心から思える。結局はね。恐怖心よりもね。いつも勇気や力を貰っている気がする。
斗真が産まれてからのね。真基の言葉に凄く。凄く。感動した。羨ましいよ。馬鹿野郎。新しい命が産まれる。本当に不思議な事。本当に素敵な事。新しい命は光となって皆を照らしてくれる。凄いな-。本当に凄いな-。
真基。頑張れよ。頑張ろうな。真由美。本当にお疲れ様。そして。斗真。これからヨロシクな!!
今日のお薦めBGM=te「連続と不連続の境界での戯れが、命脈を繋ぐ「供犧」という慰み」