独りぽっちの裸のメロDIEー

あんたは寂しくはないかい? あんたは愛に生きているかい? 僕はね。僕は生きてる。生きてるのに死んでる。 そんな独りぽっちの夜に逃げ場所を探し求めて、 「寂しがり屋日本代表」KUSOGAKINGが放つ愛と孤独と裸のクソッタレた言葉達。にゃんにゃん。

明子

皆さんこんにちは。今日もクダらないあんたに向けて。クダらない言葉を綴ります。寂しがり屋日本代表のKUSOGAKINGです。にゃんにゃん。




先日。親友の真基(あだ名)とご飯を食べた後。一緒に街を歩いていた時。真基の元カノとすれ違った。元カノは男と一緒に手を繋いで楽しそうに歩いていた。おぃらも真基もすぐに気が付いて複雑だと話をした。
その何秒後。今度は前からおぃらの昔の彼女が男と楽しそうに手を繋いで歩いてきた。彼女を見るのはいつぶりだろう。何年ぶりだろう。だけどね。すぐ解ったよ。幸せそうに笑っていた。良かったな。



彼女の名前は明子(あだ名)。高校の同級生だ。高校時代。おぃらは明子ちゃんが好きだった。純粋に好きだった。凄く弱っている時。優しい言葉をかけてくれた明子ちゃん。それから明子ちゃんを意識するようになっちまった。
だけどね。当時。おぃらには彼女がいた。高校時代。ずっと付き合っていた彼女。前回の「from 10月25日」の彼女だ。ずっと付き合っていたけどね。間で何度も。何度も別れたり。くっついたり。その繰り返しだった。その間でおぃらは明子ちゃんを好きになったり。そうでもないと思ったり。その繰り返しだった。何よりも彼女と明子ちゃんは友達だった。おぃらも好きで明子ちゃんを好きになったわけじゃないけどね。最低だ。

 


高校時代。作っていた曲の中で明子ちゃんへの想いを綴った曲が何曲かあった。おぃらの付き合っていた彼女をその曲を聴いて明子ちゃんへの気持ちに気付いた。だけど。だけどそれでも彼女はおぃらを必要としてくれた。音楽を作る時。嘘はつけなかった。音楽の中で嘘はつけなかった。だけど。おぃらは結局、彼女と一緒にいた。彼女はどんな気持ちだっただろう?

自分の友達を想う。おぃらをどう想い。一緒にいてくれたのだろう。

明子ちゃんとは高校3年生でクラスが離れてからはほとんど会話をする事もなく。高校を卒業して。始めての10月25日。おぃらは彼女を失った。どうしようもない状況の中。おぃらは産まれて始めて本当の絶望を知った。誰も信じれなかった。恐くて。恐くてしょ-がなかった。それ以上に。寂しくて。寂しくて。しょ-がなかった。彼女を失ってみれば。おぃらは何も無かった。驚くほど小っぽけで。驚くほど弱い自分自身を感じるばかりだった。



そんなある日。おぃらは明子ちゃんに電話をした。きっとね。安心できたんだ。明子ちゃんがどんな人か解っていたから。優しくしてくれる事はね。きっと解っていたから。

 

「もしもし・・・」。

 

「はい」。

 

明子ちゃんとまともに話をしたのはね。1年以上ぶりだった。だけど彼女は優しく話をしてくれた。
それから。たまに電話をするようになった。寂しさを埋める事ができた。当時。明子ちゃんは専門学校に行っていた。バイトが終わって。夜は毎日のように。少しだけど。電話をしてくれた。

 

1ケ月くらいしたある日。彼女と会う事になった。ご飯を食べに行った気がする。高校時代と全く変わらない表情。柔らかい雰囲気。優しい声。凄く安心した。凄く安心したんだ。
それからはたまに会うようになった。なんでもない事。公園に行ったり。買い物に行ったり。カラオケに行ったり。なんでもない毎日が楽しかった。絶望の中から。少し。少し。救われた気がした。

 

明子ちゃんも家族や就職の事でいろいろ悩んでいた。だんだんとね。悩みを打ち明けてくれるようになった。距離が少し近くなったようで嬉しかった。

 

だけど明子ちゃんは・・・。

 

次回に続く。

 

今日のお薦めBGM=JITTERIN'JINN「くわえたばこのブルース」