独りぽっちの裸のメロDIEー

あんたは寂しくはないかい? あんたは愛に生きているかい? 僕はね。僕は生きてる。生きてるのに死んでる。 そんな独りぽっちの夜に逃げ場所を探し求めて、 「寂しがり屋日本代表」KUSOGAKINGが放つ愛と孤独と裸のクソッタレた言葉達。にゃんにゃん。

さよならは今もこの胸にいます

皆さんこんにちは。日本が誇るの生ゴミ野郎。寂しがり屋日本代表のKUSOGAKINGです。にゃんにゃん。



 


前回に続き。また「ONE PIECE」の話になっちゃうけどね。麦わら海賊団がずっと苦楽を共にしてきた海賊船メリー号。船体はボロボロになり修理不能と言われ麦わら海賊団に悲しい選択が問われる。ずっと共に旅をしてきた仲間を見捨てる事はできないというウソップ。お別れしようというルフィ。ついにはウソップが麦わら海賊団を抜けるというじてんにまで発展しちまった。

 

そして最後にはもう動かないと言われていたメリー号がルフィ達を助けに来て全員で泣きながらメリー号をみとった。感動のお話。本当に感動する。涙、無しでは見れねぇ。涙、無しで見れるあんたの心はきっと腐ってるな。

 

本当に感動した。だけどね。だけどメリー号は乗り物。現実にね。こんなに別れが悲しいのかな?乗り物にこれだけの想いを抱けるのかな?そんなふうに思ったりもしたんだ。おぃらの心はきっと腐ってるのさ。



そんな事を思う真夏のある日。おぃらはある悲しい別れをした。

 

 

 

4年間。苦楽を共にした愛車。悟空(オデッセイ)とお別れする事になった。真夏のクソ暑い日になんとクーラーが破損。車に乗るだけで汚ぇ汗が溢れてくる。悟空。頑張れ!!頑張れ!!必死に応援したけどね。車屋に持って行った結果は修理代が約20万円。おぃらはお別れを決意した。

 


悟空を買った時。おぃらは全てがボロボロだった。体は薬まみれ。心は死んでいた。大好きな。大好きな人を失って損失感と絶望感しかなかった。そして前の車には彼女との思い出が溢れかえっていた。いつも隣にいたはずの彼女がいない助手席を見るたびにおぃらは死にそうになった。なんとかしなきゃ。そんな思いと彼女を取り戻したい。そんな思いの中でおぃらは彼女が好きだと言っていた車。オデッセイを購入した。



7人乗り。3列シート。前よりもだだっ広い車なのにね。不思議と前よりも寂しくはなかった。いつか。いつかこの車の助手席に彼女が乗れるように・・・。オデッセイは絶望ばかりだったおぃらの心に。少し。ほんの少し。希望をくれたんだ。

 

それから共に歩み続けた4年間。悟空を見ない日はなかった。悟空に乗らない日はほとんどなかった。いろんな事があったな・・・。いろんな事があったな・・・。思い出には必ず悟空がいた。



おぃらをいつも困らせてくれた地面スレスレのエアロ。よく寝ていた広い車内。沢山。沢山、傷付けちまった黒いボディ。結局。彼女が乗る事はなかった助手席。

 

 

 

最後の日。思い出が沢山ありすぎて。別れるのが辛かった。哀しかった。家族みて-なもんだもん。だけど。だけどね。寂しがり屋海賊団の船長としてね。おぃらは決断をしなくちゃいけなかった。人生と言う名の冒険はまだまだ続く。ここで立ち止まるわけにはいかなかった。そして。そして何よりも。真夏にクーラー無しの車に乗るのはね。地獄だった。そんなわけでね。寂しいけど。寂しいけど悟空とお別れをした。もう乗る事はないんだ。装飾品を外すとまるで他人の車みたいだった。なんだか凄く。凄く。寂しくなった。ありがとう。ありがとう。そんな気持ちでいっぱいだった。



ルフィ達がメリー号に抱いてた気持ちが凄く解った。凄く。解った。乗り物だってね。絆は生まれる。喋る事もね。喧嘩をする事もね。ないけどね。おぃらの事をよっぽど見てきてくれたもんな。ありがとう。本当にありがとう。

 

ルフィ達は新しくサニー号に乗り換えた。だけどね。サニー号のいたる部分にはね。メリー号の思い出が詰まっている。おぃらは今。新しい相棒。日産のティアナに乗っている。だけどね。中の装飾品なんかはね。悟空に使われていたものばかりだ。意思は受け継いでくれている。忘れない。忘れないよ。オデッセイ。悟空。お前の事。忘れね-よ。

 

そして、いつか。いつかおぃらに子供達ができたら。また会おう。オデッセイ。今度は。今度は独りぽっちばかりじゃないよ。ファミリーカーとして。おぃら達を助けてくれ!!

 

本当に。本当にありがとう。お疲れ様。

 

今日のお薦めBGM=back number「スーパースターになったら」