独りぽっちの裸のメロDIEー

あんたは寂しくはないかい? あんたは愛に生きているかい? 僕はね。僕は生きてる。生きてるのに死んでる。 そんな独りぽっちの夜に逃げ場所を探し求めて、 「寂しがり屋日本代表」KUSOGAKINGが放つ愛と孤独と裸のクソッタレた言葉達。にゃんにゃん。

あの夏の景色

夏も終わりだと言うのに昼間はまだ暑くて困っちゃうよ。どうも。最近なんだか性欲が衰えてきた気がします。寂しがり屋日本代表のKUSOGAKINGです!!大丈夫かな。誰か確かめてくれねぇかな。にゃんにゃん。




この前、車を運転してっとね。えらい騒ぎ声と歓声が聞こえてきた。車の窓から身を乗り出して外を見てみるとね。たぶん高校だと思うんだけどさ。体育祭があっていた。

 

体操服を着た若者共が狂気乱舞して騒ぎまくってるんよ。青春だなぁ。



おぃらは学生時代、体育祭とかお祭り行事が凄く好きだった。学校が学校じゃなくなるんだ。クソ暑い教室で退屈な授業を寝ながら聞いてるよりもね。クソ暑いグラウンドで笑いながら汚い汗をかく方が好きだった。

年に1回しかない体育祭。
年に1回だけグラウンドが独特の雰囲気に包まれる。まるでライブハウスの様になる。ただでさえクソ暑いグラウンドに熱気と黄色い声援がこだまする。


組ごとに色違いのチームに別れて対戦する。
足が異様に早かったおぃらは目立ちたい一心で学年のリレー。部活動リレー。色別のリレー。全てでアンカーをして美味しい所と黄色い声援を1人占めしようと毎回企んでいた。

しかし。黄色い声援なんざそんなに簡単にモノにできずね。汗臭い男共のどす黒い声援が毎回おぃらを包むんだ。

 

でもね。それが凄い楽しかった。学校なんか行きたくなかったはずなのにね。毎日行きたくなった。練習なんかめんどくさいとしか思えなかったんだけどね。最後には体育祭に出て良かったって毎回思えたんだ。
友達と抱き合ったりよ。恋をしたりよ。皆で唄うんよ。誰が主役じゃねぇ。誰もが主役なんよ。社会に出てからこんな事なかなかできねぇよ。素敵だな。




高校3年生の最後の体育祭。たぶんどんな学校もだけどね。色(チーム)事に1人だけ色長みたいなね。リーダーを決めるんよ。
おぃらは高校3年生の体育祭の時そのリーダーをしないかと先生に誘われた。でもね。その時、断わっちまったんだ。
逃げたんだ。やりもしないで逃げた。
自信が無かったから。だってね。1年生も2年生も3年生もいる何百人という奴等をね。おぃらがまとめられる自信が無かったんだ。



変わりに仲良しで大好きだったコッケ(あだ名)がおぃら達のリーダーになった。コッケは明るくて人気者でね。周りにはいつも人がいるおぃらの憧れでもあった。

コッケは最後の体育祭で見事にリーダーの役目を果たして皆を明るくまとめぬいた。

 

 

自信がねぇから。無理かもしれねぇから。そんな器じゃねぇから。
いいわけばかりを繰り返していたおぃらは最後の体育祭が終わった後に心底、後悔した。

 


「何やってんだおぃら。」

 


どんな事もね。やってみないと何も始まらねぇ。何も変わらねぇ。そんな事、痛い程解ってるんよ。
もし、おぃらが最後の体育祭でリーダーをしてたらおぃら少しは変われてたかもしれねぇ。少しくらい自分に自信がついてたかもしれねぇ。後悔するって事は1番、駄目な事だもん。



あの夏。あのグラウンドで見た景色。あの夏。あのグラウンドで必死に走ったあいつ。あの夏。あのグラウンドで泣いたあいつ。あの夏。あのグラウンドで恋に落ちたあいつ等。あの夏。あのグラウンドで唄った「波乗りジョニー」。


体育祭なんかを見る度に全てを思い出す。思い出はいつも輝いて見えてまた少し寂しくなる。そして、おぃらはあの日の後悔を思い出す。もぅ1度あんな夏を過ごせたらいいな。



後悔しないように。おぃらはずっと、強くそう思いながら生きてっけどね。やっぱり後悔ばっかりだよ。


あんたもチャンスは逃すなよ。挑戦を恐れるなよ。何かを始めるって事は必ず何かが変わるって事なんだ。

そして2度とは戻らない時を汚い汗いっぱいかいて笑ってやらねぇとな。

 

今日のお薦めBGM=古賀久士「Can,t help it」