Wedding Song

9月25日｡この日は特別な日になった｡本人達はもちろん｡家族｡親戚｡友達｡皆にとって特別な日｡そしておぃらにとって｡本当に｡本当に特別な日になった｡親友の光(あだ名)と琴恵(あだ名)の結婚式｡待ちに待った｡本当に待ちに待った結婚式になった｡

本当ならね｡1年前には行われていたはずの結婚式｡急性骨髄性白血病と言う大病を支え合いながら乗り越えてきた2人の結婚式｡

1ｹ月以上前からね｡この日の為にずっと動いてきた｡沢山の人と連絡を取ってね｡沢山の人の優しさに触れてね｡沢山の人の冷たさにも触れました｡元々はね｡歌を唄ってくれと光に頼まれてたんだ｡だけどね｡おぃらにはね｡光の結婚式は特別すぎてね｡歌を唄う度胸なんてなかった｡今までね｡何回も結婚式で唄ってきたけどね｡きっとね｡唄えなかったと思う｡涙が流れてね｡きっと唄えなかったと思う｡変わりにね｡親友の真基(あだ名)と始めたﾋﾞﾃﾞｵﾚﾀｰ｡本当にね｡本当に沢山の人に協力して貰った｡

卒業ｱﾙﾊﾞﾑの住所を見てね｡突然､押しかけたにも関わらずね｡優しく接してくれた先生｡ﾗｰﾒﾝの味は忘れね-よ｡話をした事もないのにね｡心よく接してくれた同級生｡関係のないおぃら達の為にかけずりまわってくれた店長さん｡皆さん｡本当に｡本当にありがとうございました｡

そして今回｡おぃらと光がね｡昔から大好きだったある有名BAND2組がね｡心良くﾋﾞﾃﾞｵﾚﾀｰをくれました｡
名前を載せれないのが残念だけどね｡本当にありがとうございました｡

そして｡有名な詩人のきむさんはね｡2人の為にね｡特別に詩を書いてくれました｡ﾈｯﾄ上にはｱｯﾌﾟしない約束だからね｡見せてあげられないのが本当に残念だけどね｡色紙に両面にぎっしりと書いてくれててね｡本当に感動しました｡おぃらへのｻｲﾝは拒否されたけどね｡そんなのい-さ!!本当にありがとうございました!!

藤井さん｡ﾏﾅﾃｨｰ｡野田先生｡琴恵の親戚の皆様｡坂上君｡水上君｡岩井君｡笑ちゃん｡中村店長｡貫に集まってくれた皆さん｡松浦先生｡野口先生｡光の父｡母｡おばあちゃん｡ﾚﾃﾞｨｰｶﾞｶﾞ｡皆さん｡本当に｡本当にありがとうございました!!

そしてこんなおぃらのお願いを冷たくあしらってくれたｸｿｯﾀﾚ共!!軽く人間不振になっちまったよ｡馬鹿野郎!!

前日には2次会のﾋﾞﾝｺﾞの景品の買い出し｡2次会のお店で打ち合わせ｡式場でﾋﾞﾃﾞｵﾚﾀｰの最終ﾁｪｯｸ｡ﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄするｱﾙﾊﾞﾑ制作｡髪を金髪に染める｡慌ただしい｡慌ただしい1日だった｡
そして合間をみてね｡結婚式の為に帰ってきた親友｡ｸﾞﾁ(あだ名)の家で愚痴流｡ｸﾞﾁは会うたびに老けていく･･･｡

別におぃらの結婚式じゃないのにね｡本当に忙しかった｡まるで自分が結婚するように気分だ｡そして結局｡1時間くらいしか寝れずに朝の6時に起床｡
真基やｸﾞﾁが家に来てお互いを罵り合いながら一緒に結婚式場へ｡

式場に入ってまず目に入ってきたのがね。光が白血病で闘病中におぃら達があげた沢山の色紙やﾒｯｾｰｼﾞ達｡一面に飾られていた｡おぃらはそこでもう泣きそうになった｡光が大切に思ってくれていた事を感じたから｡本当に感じたから｡内容は今となっては恥ずかしいもんばかり｡｢俺はお前が大好きだ!!｣｡｢光は俺の光だ!!｣｡｢何があっても絶対1人じゃね-ぞ!!｣｡普段は絶対言わないような事ばかり｡この時は必死だったからね｡死ぬかもしれね-と思ってたからね｡そんな恥ずかしい言葉達を皆が見ていく｡恥ずかしい｡だけど嬉しい｡なんとも言えね-気分だった｡

実はね｡ﾋﾞﾃﾞｵﾚﾀｰを貰いに回ってる最中にね｡始めた会ったあるｸｿ野郎に言われたんだ｡｢ﾋﾞﾃﾞｵﾚﾀｰや千羽鶴や色紙を自分はあまりいいと思わない｣｡彼はね｡千羽鶴やね｡色紙をね｡おぃらが集めていた事は知らなくてね｡おぃらに語りだした｡彼が言うにはね｡｢全てが無責任だ｣と言っていた｡千羽鶴や色紙をあげるだけあげてね｡もしも｡もしも光に何かあったらどうするんだ｡本当に光の事を考えているのか｡ただの自己満足じゃないのか｡そんな事を延々と語られた｡
おぃらはね｡疲れてたのもあるけどね｡だんだんとおぃらが悪かったのかな｡おぃらの考えが足りなかったのかな｡そんな風に思えてきてね｡なんだか凄く悲しい気持ちになった｡2人の事をたいして知りもしね-奴｡結婚式がある事すら知らね-奴にね｡とやかく言われたくもなかった｡立場も違う｡悔しい｡そんな事を言われる事が悔しかった｡

だけどね｡入口に飾られた沢山の色紙達なんかを見た瞬間にね｡そんな気持ちはね｡全部､どっかに行っちまった｡光がね｡大切に思ってくれていた事はね｡すぐに解ったからね｡本当に嬉しかったんだ｡

そして挙式へ｡

今日のお薦めBGM=THE BACK HORN｢世界中に花束を｣