独りぽっちの裸のメロDIEー

あんたは寂しくはないかい? あんたは愛に生きているかい? 僕はね。僕は生きてる。生きてるのに死んでる。 そんな独りぽっちの夜に逃げ場所を探し求めて、 「寂しがり屋日本代表」KUSOGAKINGが放つ愛と孤独と裸のクソッタレた言葉達。にゃんにゃん。

臆病者の王子様

皆さんこんばんわ。最近。ちまたではテニスの王子様と言う呼び声も高い寂しがり屋の王子様。寂しがり屋日本代表のKUSOGAKINGです。にゃんにゃん。

 

 

去年の秋。おぃらはテニスを始めた。軟式テニスだ。なんでテニスを始めたかってね。爽やかになりたかったから。運動がしたかったから。違うよ。そこにテニスがあったからだよ。クソッタレ!!

白血病で入院していた親友の光(あだ名)がね。自宅療養するにあたってね。少しずつ。少しずつだけどね。リハビリをかねてね。運動をしなくちゃいけなかったんだ。高校時代。一緒にテニスを暇つぶし程度にしていたおぃらと光。久しぶりにテニスでも軽くするか。そんな感じでね。テニスをする事になった。

 


スポーツなんてね。まともに何年もやっていない2人。光なんてね。何ヵ月もまともに歩いてもなかった。そんなおぃら達のテニスはね。まずはね。ラケットにボールがあたらなかった。そしてね。走るとすぐに息切れをした。そしてね。筋肉痛で1週間くらい苦しんだ。基礎体力も無い腑抜け野郎2人にね。テニスは容赦無く襲いかかってきやがった。

 


そんな中でもね。スポーツの素晴らしさを思い出していった。汗を掻くってのはね。こんなにも気持ち良かったんだ。ストレスが全て発散されていく様な感じだった。まるでライブハウスのステージみてぇだ。スポットライトの変わりにね。燦々と照りつける太陽がおぃらを照らす。コートの中はね。自分を解放して暴れ回る事ができるステージ。声を出して歌を唄う変わりにね。ラケットを力一杯振り回してね。自分を表現する。楽しい。素直に。素直にそう思えた。




軟式テニスを舐めていたおぃら達。またまた軽い気持ちでね。光と2人でね。誰でも入れてね。来たい時に来れてね。皆で笑い合える。そんなテニスサークルを作る事にした。歳も性別も肌の色も職業も性癖も頭の良さも関係ない。ただ。ただテニスを餌にね。友達を増やしたかったのもあった。光と一緒ならね。何も恐くなかったしね。光と何かをするのなんてね。久しぶりだったからね。単純にね。楽しそうだと思ったしね。嬉しかった。




デジタル社会を利用させてもらってね。SNSなんかを使って宣伝したりね。友達づたいに宣伝したりね。そんな事をしながらね。少しずつ。少しずつ人を増やしていった。
最初は馬鹿野郎の俊。同じ年のレイ様(あだ名)。真面目なチェルシー(あだ名)。女の子は雛(あだ名)なんかと一緒にね。少ない人数で始めたサークルもね。1年近くたった今はね。80人くらいが在籍している訳の解らね-状態だ。



光は一緒に始めたのにね。すぐに白血病が再発したりしてね。入院したりしてね。ほとんど来ていないしね。元気になった今もね。来やしね-。
変わりにね。俊がだいたい一緒にいてくれてね。おぃらはね。安心してテニスを続ける事ができたしね。皆と一緒にいる事ができた。全国大会に出た奴もいればね。まともに走れない奴もいる。学生もいればね。40を過ぎたおっさんもいる。そんな訳の解らない集団だけどね。皆。皆。テニスが好きなんだ。テニスが好きでしょ-がね-んだ。なんて訳でもなくてね。正直。おぃらはテニスよりサッカーが好きだしね。別に上手くもなんともないよ。ただ。ただね。居場所ができた。笑い合える場所ができた。それがね。それが凄く嬉しかったんだ。



年下のバンブー君(あだ名)。凄くいい奴。バンブー君は地元の広島県からね。仕事で福岡に来ている。彼女とは遠距離。福岡には知り合いもいなかった。そんなバンブー君がね。こんな事を言っていた。「もうこのサークルが居場所というか楽しい場所になってしまったので広島に帰りにくくなりました」。バンブー君の何気ない言葉はね。嬉しかった。おぃらだけじゃない。他にも。他にもこの場所を大切だと思ってくれている奴がいる。それはね。それは凄く嬉しい事だ。




だけどね。だけどね。大切だ。大切だと思った瞬間からね。気持ちはね。心はね。形を変えてしまったりする。求めてしまったりね。寂しさを感じてしまったりね。心は。心は形を変えてしまったりもする。居場所があるだけでもいいのに。一緒に笑い合える皆がいるだけでもいいのにね。

 

 

今日のお薦めBGM=絢香「やさしい蒼」