独りぽっちの裸のメロDIEー

あんたは寂しくはないかい? あんたは愛に生きているかい? 僕はね。僕は生きてる。生きてるのに死んでる。 そんな独りぽっちの夜に逃げ場所を探し求めて、 「寂しがり屋日本代表」KUSOGAKINGが放つ愛と孤独と裸のクソッタレた言葉達。にゃんにゃん。

携帯電話が恐いもん

最近は毎日薬を飲む事があたり前になってきた。薬がないと眠れない。昔に逆戻りだよ。コタツに入って少女漫画を読んだりね。DVDを観たりね。誤魔化そうとしてもね。誤魔化せない。ありがとう。好きだよ。愛してる。憎しみ。裏切り。許せない。蓋を開けない様に。蓋を開けない様に。











おぃらはこのブログを携帯電話を使って作ってるわけだけどね。毎回毎回ね。何十回、何百回、何千回とピコピコピコピコとボタンを押してね。おぃらのクダらねぇ話を書いてるわけだよ。



おぃらの言葉が次々と携帯電話のディスプレイに積み重なって行く。今あんたが読んでいるこのクダらない言葉だよ。喋る事をしなくてもね。書く事をしなくてもね。ピコピコしてればね。言葉達が積み重なっていく。

おぃらとあんた。おぃらとあんた達を結ぶモノやね。繋いでくれてるモノはね。間違いなく。間違いなくこの携帯電話でもあるんだ。この小さな小さな携帯電話のどっかからね。おぃらの言葉はあんた達へ。あんた達の言葉はおぃらへと。間違いなく繋がれている。不思議だな。この小さな携帯電話のどこにそんなパワーが秘められてるのかな。





おぃらは携帯電話が嫌いだ。誰もが持っててあたり前の時代。携帯電話があってあたり前の時代。最近はね。小学生の低学年でも持っているしね。おじいちゃんやおばちゃんも持っている。



おぃらが始めて携帯電話を持ったのは高校1年生の時。一生懸命バイトしたお金で買った。当時はスマホなんてのもなくてね。膨大な金額を電話会社にかすめとられていた。おぃらが小学生や中学生の時にはね。電話を持ち歩けるなんて発想さえ無かった。電話を持ち歩けるなんてまったく考えもしなかった。
例えばね。好きな奴なんかができてね。面と向かうと緊張して話せないのにね。メールだといくらか冷静に話せるじゃない?だけどね。おぃらが小学生の頃なんてのはね。メールも無かったからとりあえず何かきっかけを。少しでも触れ合える瞬間を必死こいて探すわけだ。今みたいに簡単に誰かと連絡取れたりね。出会えたりね。そんなモン無かったからね。



おぃらがすっとぼけた顔して毎日を過ごしててもね。科学は進歩してやがる。どんどんどんどん便利なモノが増えてね。確かに。確かにね。今のおぃらには携帯電話が必要だ。ないと不安だもん。恐いもん。それにね。こうしてあんた達と繋がれてんのも携帯電話があるから。友達と繋がれてるのも携帯電話があるから。そんな気がする。




だけどね。おぃらはね。携帯電話なんてね。無くなってしまえばいい。そう思う。やっぱりそう思う。おぃらだけ持たないのは無理だけどね。誰も持たなかったらいい。存在しなければいい。無いのがあたり前ならね。メールだとかね。電話だとかね。例え気持ちが無くてもね。形にする事が簡単にできるようになっちまった。それがあたり前になっちまった。だからね。薄っぺらな言葉が増えてきてる気がする。メールで「好き」だなんて言うのは簡単だもん。気持ちなんか無くてもね。ピコピコ綺麗な言葉を打ち込むのは簡単だもん。だからね。簡単に信じれなくなっちまう。
援助交際。出会い系。そんなモンも簡単にできちまう。簡単に誰かと繋がれる。恐いんだ。恐い。見ないように。見ないように。恐いから。信じられないから。



 

何かを得ると何かを失っちまう。便利さの変わりに何か大切なモンを失っちまった気がする。携帯電話で。こんな電波で繋がれてないとね。おぃら達は繋がれない。おぃらはね。携帯電話なんかなくてもね。絆で。強い絆で繋がれてる様な。そんな繋がりが欲しいんだ。それでも。それでも今はね。携帯電話が無いと生きて行けないけどね。



寂しい時に携帯電話を開くとね。もっと寂しくなっちまう。なんとなく。なんとなく現実を知ってしまうんだ。誰も傷付けたくないしね。傷付きたくない。カバ太君。カバ太君。携帯電話なんて無ければね。今日も独りだと。こんなにも思い知らされる事はないのかな。

次回に続くにゃん。

今日のお薦めBGM=不可思議/wonderboy「世界征服やめた」