独りぽっちの裸のメロDIEー

あんたは寂しくはないかい? あんたは愛に生きているかい? 僕はね。僕は生きてる。生きてるのに死んでる。 そんな独りぽっちの夜に逃げ場所を探し求めて、 「寂しがり屋日本代表」KUSOGAKINGが放つ愛と孤独と裸のクソッタレた言葉達。にゃんにゃん。

永遠

「永遠の愛が欲しい」。

 

僕はね。僕はね。小さな頃からね。そう嘆いてきた。寂しくてね。寂しくてね。愛が欲しくてね。ただね。ただね。たった1人。たった1人でいいんだ。永遠に。永遠に愛してくれ。愛させてくれ。そう願っていたのにね。いろんな事が邪魔してさ。いろんな経験が邪魔してさ。信じる事が恐くてね。愛する事が恐くてね。僕は永遠を感じる事ができなかった。

 

そんな僕にね。始めて。始めて本当の愛を教えてくれた人。始めて永遠を感じさせてくれた人。彼女は6年間。僕の隣にいてくれた。そして彼女はね。最後に。最後に僕にこう言った。

 

「好きだけじゃやっていけない」。

 


彼女は泣きながら僕に言った。涙を流しながら僕に言った。何も語らずにね。ただそう言った。僕の顔を見ようともせずにね。彼女はただ泣いていた。

 

今ならね。何となく。何となくだけどね。解るよ。君が言っていた言葉の意味がね。何となく解るよ。
僕がね。僕が君を追い詰めた。僕の優しさとね。君の優しさとね。2人の中の罪の意識。責任感。価値観。いろんな事が絡みあってね。複雑に交錯してね。君が出した答え。沢山のね。本当に沢山の勇気を振り絞ってね。大きな決断をした君の決意。僕はね。2年近くたつ今になってね。ようやく受け入れる事ができた気がするよ。君は誰よりも優しい人。君は誰よりも暖かい人。沢山。沢山、気付けたね。君の優しさに甘えすぎていた僕。君の事をちゃんと見れていなかった僕をどうか許して。




彼女を失った時。僕はね。僕は本当にもう誰も愛せない。愛さないと思った。彼女以外の人と一緒にいる事なんてね。考えられなかった。だってね。だってね。僕は彼女を失うなんてね。考えてもなかったもの。現実だとは思えなかった。現実だとは思いたくなかった。


やっぱり永遠なんてないんだ。やっぱり皆いなくなるんだ。誰も信じれない。誰も愛せない。それからは毎日が戦いだった。孤独との戦い。6年間。側にいた君がいない孤独。

「おはよう」。
「今から休憩だよ」。
「逢いたい」。
「今から帰るよ」。
「ただいま」。
「おやすみ」。

「好きだよ」。
「大好きだよ」。
「愛してる」。

そんな毎日がね。まるで夢の様にね。まるで嘘だったのかの様にね。辛い毎日だった。いろんな事があった。辛い事もね。嬉しい事もね。いろんな事があった。そしてね。いろんな人に出会った。

 

彼女と最後に会ってからね。1年と半年の間。いろんな事を乗り越えてきた。彼女を思い出さない日はなかった。だけどね。だけどね。時間はね。時間はいろんな事を変えてしまった。いろんな事を変えてくれた。君とまた。また一緒にいれる事。君と同じ空間を過ごす事。僕はね。もぅ夢見る事はなくなってしまった。



1年半。彼女の顔を見ていない。声も聴いていない。温もりを感じる事さえもできなかった。だけどね。だけどね。何でだろうね。何でだろうね。僕はね。彼女の幸せをね。心から願っている。今もね。毎日。毎日。心から願っている。彼女がね。今。どこにいるのか。今。誰といるのか。何も解らない。だけどね。心から思うんだ。幸せでいてください。笑っていてください。切ない。やっぱりね。どこか切ない。僕の事を誰よりも知っているのは君でね。君の事を誰より知っているのは僕だったのにね。今。君は今。他の誰かを「愛してる」と囁いている。凄い切ない。だけどね。何よりもね。君にはね。君だけにはね。幸せでいてほしい。本当に誰かを愛していてほしい。本当に誰かに愛されていてほしい。心からそう思う。心からそう願う。

 


辛い事があった時。寂しくてたまらなくなった時。誰かを信じれなくなった時。僕はね。やっぱりね。君を思い出す。後悔とね。哀しみがね。僕の小さな心を包む。そんな時。僕は思い知らされるんだ。僕が欲しかった愛。永遠の愛。小さな頃からね。僕が求めていた愛。永遠の愛。信じる強さが僕には無くてね。求めてばかりの弱い僕がね。欲しくて欲しくてたまらなかった。永遠の愛。永遠なんてないんだ。永遠なんて信じない。そう自分に言い聞かせてきた永遠の愛。愛はね。永遠の愛はね。あった。あるんだよ。僕はいつも気付かされるんだ。愛はね。永遠の愛はね。僕の心の中にあった。僕の中にあった。

 

彼女に対するこの想いは例えばね。恋人との愛。家族との愛。友達との愛。どれでもない。僕はね。今ね。彼女と一緒にいる事を望んでるわけでもない。これから先。彼女とね。2度と会う事も無いのかもしれない。それでもね。僕はね。彼女を永遠に想い続けると思う。彼女の幸せを永遠に願い続けると思う。永遠の愛はね。きっとある。きっとあるんだ。いつかね。いつか本当にね。誰かとね。たった1人。誰かとね。永遠に愛し合いたい。愛し合えたらいいな。現実はね。ほんの少しの事でね。愛なんて壊れちゃう。永遠を感じていてもね。一瞬で壊れちゃう。強くなりてぇ。いつか。いつか。誰かとね。永遠に愛し合える様に。




彼女は最後にね。大粒の涙を流しながら僕に言った。

 

 

 

 

 

「一生、忘れる事なんてできない」。

 

 

 

 

 

 

今も忘れていませんか?

 

 

 

 

 

 

今日のお薦めBGM=HEADLAMP「夏、駆けっ娘」