独りぽっちの裸のメロDIEー

あんたは寂しくはないかい? あんたは愛に生きているかい? 僕はね。僕は生きてる。生きてるのに死んでる。 そんな独りぽっちの夜に逃げ場所を探し求めて、 「寂しがり屋日本代表」KUSOGAKINGが放つ愛と孤独と裸のクソッタレた言葉達。にゃんにゃん。

from anthem

皆さんこんばんわ。日本の害虫。KUSOGAKINGです。にゃんにゃん。
昨日までの大雪で僕の心はなんだか凍てついています。少し前にある女の人に言われたんだ。「そんなに弱いからいけんないんじゃないの?その弱さが彼女を苦しめてるんじゃないの?」。

 


彼女はね。別れた彼女と同じ職場の人。僕の何を知っているわけでもない。2人の何を知っているわけでもない。だけどね。だけど彼女は僕にそう言った。僕はね。その心無い言葉にね。傷付く事はなかった。少しは傷付いたかもしれないよ。だけどね。そんなに気にもしなかった。僕は確かに弱い。本当に弱いよ。だけどね。僕がね。僕が弱いのはね。愛する人。大切な人の事だけ。愛する人の前だけ。ずっとね。ずっと1人で生きて来た。ずっと独りで生きて来た。自分を非難する人。否定する人の中でね。愛に飢えて生きて来た。お前に何が解る。お前よりよっぽど強い。そして。そして僕が弱くなれたのはね。彼女だから。僕がどれだけの物。どれだけの事を抱えて今生きているかあんたに解るかい?

クソッタレ!!



だけどね。だけど彼女が言う事もね。確かに解る。解ってる。だからね。だからおぃらはね。このおんぼろ月が浮かぶね。残雪が降る空に誓う。強くなるよ。強くなるよ。誰かの為に生きていたいから。





今日はおぃらの曲「anthem」についてだ。この曲はおぃらが高校2年生。精春真っ只中の17歳の時に作った曲だ。「anthem」ってのは聖歌だとか祝いの歌だとかそんな素晴らしい意味ばっかりなんだけどね。おぃらの曲はそんなに明るい曲でも明るい歌詞でもない。おぃらはこの曲をね。自分を励ます曲としてね。自分にとっての聖歌にしようと思ってね。作ったんだ。自分の為に作った曲だ。



この曲を作った頃。おぃらは毎日苦悩していた。自分が嫌で嫌でしょうがなかったから。人が恐くてね。どうしたらいいのか解らなくてね。しょうがなかったんだ。周りに人は沢山いるのにね。その中にいてもね。いつも孤独を感じていた。今、思えばね。心を開いてなかったのはおぃらでね。沢山の暖かい心だとかね。言葉に気が付けてなかったんだけどね。

 

おぃらがどれだけ独りだと思っててもね。孤独だと思っててもね。おぃらは人の波の中で生きてたんだ。人の騒ぎ声の中で生きてたんだ。その中で自分という存在を受け止めてみた時。おぃらは自分が嫌で嫌でしょうがなくなった。
「変わりたい」「変えたい」「消えたい」「ぶっ壊してやりたい」。そんな事ばかり思ってたけどね。おぃらは自分が「幸せ」である事に気付けてなかった。いや気付いても気付かないフリをしてたんだと思う。「幸せ」である事を認めるのが恐かったんだと思う。

なんて言うのかなー。おぃらはきっと贅沢だったんだ。何かが満たされるとまた他の何かを求めてしまう。「もっと幸せになれるはず」って思ってしまってたんだ。それにね。「幸せ」って認めてしまうとその先は今より悪い事ばかり起きてしまいそうな気がしてね。臆病で後悔してばかりでさ。そんな自分をまだまだ「幸せ」になれるんだって言い聞かせてたんだと思う。

 


教室の1番後ろ。1番端の席。おぃらは授業中。黒板を見ないで教室の中にいる皆の顔を見ていた。楽しそうにお喋りする奴。真剣に勉強をする奴。寝ている奴。いろんな奴がいた。いろんな奴の気持ちを考えてみた。考えてみたけど解らなかった。考えれば考える程。解らなかったんだ。だからね。きっと皆もおぃらの事は解らない。心の奥にある気持ちなんて解らない。そんな事を考えているとなんだか寂しくなっちゃってね。落ちてきちゃう。そんな時。おぃらはいつも窓の外に広がる空を見ながらね。心の中でこの曲を唄っていた。曇った空を見ながらこの曲を唄っていた。頑張ろう。頑張ろう。人は変われる。おぃらもこの歌を唄う事でね。自分にそう言い聞かせていたんだと思う。





今からもう何年くらい前かな。路上でね。僕の「anthem」を聞いて涙を流してくれた女の子がいた。彼女はね。「自分の居場所が無い」「人が恐い」「死にたい」。そんな話を僕にしてくれた。
あの時、僕は君にこう言ったね。「僕にも今、居場所が無い。死にたい。毎日思うよ。でもきっとまだ死ねないね。僕の唄を聞いてくれる君みたいな人がいるからだよ」。誰にも必要とされていないと嘆いたいた君がね。僕にどれだけの希望と力を与えてくれたか君には解るかい?「ありがとう」と心から言ってくれたら君の笑顔に僕がどれだけ支えられてきたか解るかい?

 

その時。たった1度しか彼女とは会った事がない。もぅ顔も思い出せない。それでも彼女が僕にくれた暖かいモノは今も僕の中に残ってるよ。僕は今も相変わらずこんなクダらない人間だ。どうしようもない人間だよ。君はもぅ居場所を見つける事ができたかな?ちゃんと笑えてるかな?「生きたい」と強く思えてるかな?
僕は相変わらずだけどね。それでもね。あの頃よりはね。あの頃よりはね。少し強くなれた気がするよ。もぅただ笑いたいから笑うのもね。幸せを認めない事もしないよ。この曲を誰かの前で唄う事はもぅないだろうな。そんな事をずっと思っていた。だけどね。今。この歌を唄う時がまた来た気がする。この歌を唄う時。きっと名前も知らない彼女の事を僕は思い出すと思う。薬物汚染。大地震。誰と誰が付き合って誰と誰が別れた。今週のCDランキング。天気。政治。そんな事はどうでもいい。どうでもいいんだ。そんな事よりもね。彼女が今。本当に笑っているかどうかを僕は知りたい。綺麗事でも何でもなくてね。名前も知らない彼女がね。幸せに笑っている事を心から願うよ。にゃんにゃん。

 

今日のお薦めBGM=Fact「A Fact of Life」