独りぽっちの裸のメロDIEー

あんたは寂しくはないかい? あんたは愛に生きているかい? 僕はね。僕は生きてる。生きてるのに死んでる。 そんな独りぽっちの夜に逃げ場所を探し求めて、 「寂しがり屋日本代表」KUSOGAKINGが放つ愛と孤独と裸のクソッタレた言葉達。にゃんにゃん。

詩緒里

僕には。僕にはね。大切な人がいました。大切で大好きな人がいました。かけがえのない人。本当にかけがえのない人がいました。
今の僕がいるのはね。彼女がいたから。彼女といたから。だけど。だけどね。僕は弱くてね。逃げてばかりでね。素直になれなくてね。彼女に甘えてばかりいた。頼ってばかりいた。不安になる事は沢山あった。恐くてたまらない夜も何度もあった。だけどね。離れる日が来るなんてね。いつかね。離れ離れになる日が来るなんてね。思ってもいなかった。

 

だけどね。彼女はもぅ1年以上も前にね。僕の側からいなくなった。最後に会ってからもぅそれだけの月日が流れた。僕はね。僕はね。今日までの毎日。1日足りとも彼女の事を思い出さなかった日はない。1日足りとも忘れた事はない。
彼女を失ってから今日まで。本当にいろんな事があった。いろんな人と出会ってね。いろんな事をした。彼女と一緒にいた時。僕はね。ずっと彼女に支えられていた。辛い事もね。哀しい事もね。寂しい時もね。死にそうな時もね。彼女がいたからね。乗り越えられた。彼女と出会っていなかったらね。きっとね。きっと僕はね。今頃死んじまっていただろう。


彼女がいない日々は僕にとってなんの意味もなかった。生きているのに死んでいるよう。薬を飲んで。眠りについて。息ができなくなって。薬を飲む。僕はそんな毎日の中でもね。彼女に支えられていた気がする。

 

愛はあるの?
このクソッタレた世界に愛はあるの?
本当の愛は?
真実の愛は?
無償の愛は?
永遠の愛は?

 

彼女が僕に教えてくれたんだ。愛はある。愛はあるんだよ。だからね。だから僕はね今生きている。そしてね。こんな僕にも友達がいた。大切な仲間がいた。そしてね。音楽があった。皆が僕を支えてくれた。音楽が僕を立ち上がらせてくれた。僕はどこかで唄う度にスッポトライトの光の中でね。彼女の話をした。どいつもこいつも聞いてくれた。「そんなに好きになれる人と出会えて羨ましいです」。僕はね。僕の歌をね。僕の唄を聴いてくれた人にね。そう言ってもらえた時にね。始めてね。始めて思えたんだ。「良かった」。「彼女と出会えて良かった」。「彼女と一緒にいて良かった」。

 

 

 

彼女を失ってね。後悔ばかりしていた。最後が来るなんてね。思ってもいなかったからね。最後が来た時。僕は受け入れる事なんてできなかった。認める事なんてできなかった。
なんであの時こうしなかったんだろう。なんであの時ああしなかったんだろう。もっと優しくしてあげたかった。もっといろんな事してあげたかった。皆で旅行に行ったり。遊園地に行ったり。欲しい物買ってあげてね。好きな所に連れて行ってあげてね。傷付ける様な事をしたくはなかった。後悔ばかりだった。僕はいつも口にしてきた。投げ掛けてきた。

 

 

 

「大切な事を見失わないでください」。

 

 

 

だけどね。だけど大切な事を見失っていたのはね。誰でもない。僕だった。本当はね。本当は彼女が側にいる事。彼女が側にいてくれるだけでもね。幸せなのにね。僕はね。甘えたりね。求めたりね。繰り返していた。彼女を傷付けてばかりいた。

僕はね。僕はこんな自分をね。弱い自分をね。彼女を追い詰めてしまったね。本当に駄目な僕をね。許せない。本当に許せない。



彼女は僕よりもね。5つ年下の女の子。彼女と始めて出会った時。彼女は中学生だった。喧嘩をしたりね。警察に捕まったりね。悪い事ばかりしていた。口も悪かった。だけどね。だけどね。彼女は誰よりもね。誰よりもね。可愛かった。ムカついた時には眉間にシワをよせてね。悲しい時にはすぐ泣いてね。嬉しい時には本当に幸せそうな笑顔をしてくれた。誰よりもね。素直な子。裏表の無い子。そしてね。誰よりもね。誰よりもね。優しい子だった。

 

彼女はね。僕がね。始めて心を開いた人。僕がね。始めて本当に愛した人。なんだろう。上手くは言えないんだ。だけどね。愛ってね。凄く深いんだ。本当の愛ってね。凄く深いんだよ。まるでね。心臓がね。重なり合っているようでね。体中も細胞もね。彼女と共にあるようなね。そんな感覚だった。

 

僕達はね。何度も別れた。何度も何度も喧嘩してね。裏切ったりね。裏切られたりね。そんな繰り返しの中でもね。離れなかった。神様が離そうとしなかったのかもしれない。1つの命も授かった。

 

だけどね。彼女はね。僕との別れを選んだ。別れた理由もね。何も解らない。彼女は「解って」としか言わなかった。彼女もね。凄い覚悟をしたんだと思う。凄く勇気を出したと思う。僕達は6年近くも一緒にいたもん。僕はね。僕はね。弱い。もぅ傷付きたくない。失いたくない。恐いよ。恐いんだ。何も変わってねぇ。何も変わらねぇ。それでもね。何かが変わった気がする。何かが変わった気がする。彼女と離れてから今日までね。頑張ってきたもん。ねぇ詩緒里。



詩ぃ。

元気にしてるかい?

君はもう僕の事なんて忘れてしまったかな?

今はきっと新しい恋をしているんだ。

僕は自分にそう言い聞かせているんだ。

僕がね。
僕がね。
本当に望んでいる事はね。


詩ぃが幸せでいる事。
詩ぃが笑っている事。
詩ぃが泣いてない事。
詩ぃが寂しくない事。
詩ぃが詩ぃでいる事。

 

詩ぃ。

 

こんな僕を君は笑うかな?
伝えたい事は沢山ある。

本当に沢山ある。

上手く言えねぇよ。

上手い言葉が見つからねぇよ。

心の中に溢れる音。

目を閉じれば見えてくる笑顔。

ごめんな。

いっぱいごめんな。

本当にごめんな。

 

詩ぃ。

詩ぃ。

詩ぃ。

好きだよ。

好きだよ。

愛してる。

本当に愛してる。

詩ぃ。

涙が込み上げてくる。

胸がいっぱいになる。

なんで生きてるの?

なんで生まれたの?

 

君を愛する為に生まれた。


君と出逢う為に生まれた。


これはドラマじゃない。

恋愛小説じゃない。

綺麗事かもしれないよ。

君は笑うかもしれない。

だけどね。

そう思ってる。

今もそう思ってる。

愛してる。

本当に愛してる。

 

詩ぃ。

好きだよ。

逢いたい。

逢いたいよ。

もう一度抱き締めたい。

もう一度キスがしたい。

 

詩ぃ。

どうか。

どうかお願いだよ。

幸せになってください。

本当に。

本当に。

幸せになってください。

 

例えそれが僕の側じゃなくても。

例えもぅ二度と会う事はなくても。

僕はね。

僕はずっと想ってる。

詩いを想ってる。

唄い続けるよ。

詩緒里。

 

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