独りぽっちの裸のメロDIEー

あんたは寂しくはないかい? あんたは愛に生きているかい? 僕はね。僕は生きてる。生きてるのに死んでる。 そんな独りぽっちの夜に逃げ場所を探し求めて、 「寂しがり屋日本代表」KUSOGAKINGが放つ愛と孤独と裸のクソッタレた言葉達。にゃんにゃん。

祐輔

先日。結婚式に行った。この前も話した通り高校時代の友達。祐輔(あだ名)の結婚式。

 

結婚式の話をする前に。まずは祐輔の話。祐輔と出会ったのは高校1年生の春。入学したばかりの時。出席番号が近くて少し話をした。その時。おぃらは祐輔を「なんだこいつは」と思っていた。
だけどね。入学して少しした時。祐輔が悪い先輩と喧嘩をしそうになった時があった。なんだかね。その時ね。おぃらには祐輔が凄く格好よく見えた。普通ならね。引いてしまう所。だけど祐輔は引かなかった。祐輔はそうだ。自分をしっかり持っていた。そして自分に正直だった。本当にね。はたから見るとね。少しお馬鹿さん。滑舌も悪ぃ。意味解らない事ばかり言うしね。本当に「大丈夫か?」って思う事が何度もある。だけどね。本当に真っ直ぐな男だと思った。人の目ばかり気にしてね。自分を偽っていたおぃら。そんなおぃらとは大違いだった。それからおぃらは高校の3年間。ずっと祐輔と一緒にいた。

 

高校を卒業してからこれまで。祐輔とは数える程しか会っていない。だけどね。祐輔とは途切れなかった。きっとおぃらは祐輔が好きなんだな。なんだか好きなんだな。祐輔は馬鹿みたいだけどね。なんだか大きい。大きい心を持った奴だ。




結婚式。バージンロードを歩く祐輔を見てなんだか涙が出そうになった。なんでだろう。壇上にいる祐輔はなんだかいつもと違って見えた。指輪の交換。誓いのキス。空から舞い降りてくる白い羽が幻想的でとても綺麗だった。


披露宴。おぃらはなんだか舞い上がっていた。お酒も飲んでいないのに舞い上がっていた。緊張して食事も喉を通らない中。なんだか興奮していた。嬉しいなー。楽しいなー。唄えるんだ。歌を唄えるんだ。
そして歌の出番。ピアニストの桃(あだ名)と一緒に前に出る。会場の灯りが薄くなってスポットライトを浴びた瞬間。緊張なんか忘れた。おぃらは天井を見上げて大きな息をついた。まるでSEXをしている時の様な快感がおぃらのアソコから体全体に広がった。思わず北島康介の言葉が頭に浮かんだ。「超気持ちいい~」。
navy&ivoryさんの「指輪」とこの日の午前中にやっと作った曲。「I was Born To Love To You」。

 

おぃらはただ唄った。どこまでも響く様に。届きます様に。届きます様に。ただ唄った。なんだかね。見えたんだ。見えたんだよ。綺麗な景色が。涙が溢れそうになるくらい綺麗な景色が。君が笑っている。僕が笑っている。そんな景色が見えたんだよ。
そして。途中。歌詞が飛んでしまい間違えちまった。恥ずかしい。まるで素っ裸で唄っている様だ。だけどね。良かった。ここが始まり。ここから始まったんだ。間違えた事は悔やむけどね。まったく後悔していない。まったく間違えた事をしたとは思えないもん。



祐輔のスピーチ。新婦の純子ちゃんのスピーチ。なんだか本当に感動した。涙が零れてしまいそうだったんだけどね。我慢した。おめでとう。そんな気持ちもあったんだけどね。なんだか悔いる気持ちが先走っていた。

 

2次会ではおぃらは元気がなく。ただ黙って座っていた。なんだか疲れちゃったんだ。祐輔。純子ちゃん。本当におめでとう。本当におめでとう。幸せそうな2人を見ているとね。暖かいモノ。沢山。沢山貰えた気がするよ。本当にありがとう。2人のこれからを心から応援しているよ。そして。そして何よりも結婚したくなったなー。



逃げなくて良かった。挑戦して良かった。沢山の人と出会ってね。触れ合ってね。本当にね。本当にいろんな事を学んでいる。少しずつ変わっているのが解る。だって笑えてるもん。今。笑えてるもん。明日には心を闇が包むかもしれない。寂しくなるかもしれない。やらなきゃいけない事は沢山ある。だけどね。だけど今。この瞬間だけはね。自分を褒めてあげたい。始まったばかり。桃。やっぱり何かが変わっただろ。ほんの小さな事かもしれないけどね。何かが変わっただろ。僕の唄が君に届いています様に。

 

今日のお薦めBGM=navy&ivory「指輪」