独りぽっちの裸のメロDIEー

あんたは寂しくはないかい? あんたは愛に生きているかい? 僕はね。僕は生きてる。生きてるのに死んでる。 そんな独りぽっちの夜に逃げ場所を探し求めて、 「寂しがり屋日本代表」KUSOGAKINGが放つ愛と孤独と裸のクソッタレた言葉達。にゃんにゃん。

愛ってやつ

愛してる。嘘でも偽りでもない。依存してるわけでも寂しいからでもない。君が僕を嫌いでも君が誰を愛していてもね。変わらないよ。愛してる。

 

アナタは誰かを本当に愛した事がありますか?
アナタは誰かに本当に愛された事がありますか?




愛ってやつが僕には全てで生きる意味を考えた時。どうしても愛しか考えられない。だから僕は恐い。愛を失う事が恐い。僕にとって愛を失う事は何よりの絶望で命にかかわる事。僕には2つ心臓があって1つは元々ある小さな心臓。そしてもぅ1つは愛によって作られた大きな心臓。僕はこの2つの心臓が動いていないと普通には生きれない。今。愛によって作られた僕の大きな心臓は動いていない。たまに彼女を想うと動き出すくらいだ。それでもね。僕は生きている。なんとか生きている。それはきっと彼女が与えてくれたこの心臓が本物の愛で作られたからだと思う。




親父は検査の結果。とりあえず今すぐに死ぬ事はないようだ。暫くは入退院を繰り返して手術をするかもしれないみたいだ。先日。親父と話をした。他愛もない話。だけどね。そんな他愛もない話さえも今までほとんどした事がなかった。お互い何をしているのか。どんな人間なのか。何が好きでね。何が嫌いか。何も知らないんだ。よく解らない。なんだか哀しくなった。おぃらも弱っていたのかな。

 

 

「やっぱり1人だ」。

 

 

親父と話をしているとそぅ思わされた。そして。おぃらは泣いた。堪えきれなかった。始めて親父の前で感情を出した。畜生。畜生。悔しかった。本当は支えてあげないといけないのにね。おぃらは泣いてしまった。病室の窓際。冷たい風が流れこんでくる。おぃらは親父に言った。「ゴメンネ」。

 

親父は何も言わなかった。黙ったままベットに横たわっていた。おぃらは自分も病気である事を親父に打ち明けた。親父は何も知らなかったとうつむいた。「これからはちゃんと話をしていこう」。親父がくれたその言葉がただ嬉しかった。不器用な家族だと思う。こんな状況でも上手く会話ができない。20年以上の歳月でできた溝は簡単には埋まらない。そして。おぃらの孤独や哀しみ。傷を両親が埋める事はできない。どんな手を使ってももぅできない。愛を感じる事はできない。だけどね。いつか。いつか本当に笑い合えたらいいな。一緒にご飯を食べたい。笑ってご飯を食べたいな。いつかそんな日がくればいいと今は本当に思う。今までずっと逃げてきた。見て見ぬフリをしてきた。だからもぅ逃げない。


親父もお袋も本当に仲がいい。美男美女で深い絆で結ばれている。親父は会社のお偉いさんさん。お袋は美容師。尊敬している。客観的に見ると2人は理想の夫婦なのかもしれない。親父。お袋。おぃらを見てみろよ。あんた達の前で嘘笑いしかできないおぃらの本当の姿。見てみろよ。こんな人間だよ。こんな弱い人間だよ。こんなどーしよーもない人間だよ。ゴメンナ。本当にゴメンナ。おぃらがもっとちゃんとした人間ならね。きっと2人供もっと幸せだったんだろうなー。ゴメンナ。

 


あんたは誰かを本当に愛した事がありますか?
あんたは誰かに本当に愛された事がありますか?

 


本当の愛を知った時。人は強くなれる。だけど弱くもなる。あんた。今をこれを読んでいるあんた。あんたは本当の愛。知っているかい?誰かの為に命を捨ててもいい。誰かに命を捨ててでもこの人は愛してくれる。そう思えた事はあるかい?おぃらは彼女を憎めない。嫌いになんてなれない。だってね。彼女はそう思わせてくれたんだもん。だから願う。心から願うよ。彼女の幸せを。

 

薬もだんだん体に慣れてきて効かなくなってきた。死んでしまいそうな夜。どうしていいのか解らない。苦しい。だけどね。おぃらは逃げない。戦うよ。負けちゃいそうな日もある。寂しくて寂しくて堪らない日もきっとある。死んでしまうかもしれない。だけどね。もぅ逃げないよ。

 

今日のお薦めBGM=THE BACK HORN「空、海、星の夜」