独りぽっちの裸のメロDIEー

あんたは寂しくはないかい? あんたは愛に生きているかい? 僕はね。僕は生きてる。生きてるのに死んでる。 そんな独りぽっちの夜に逃げ場所を探し求めて、 「寂しがり屋日本代表」KUSOGAKINGが放つ愛と孤独と裸のクソッタレた言葉達。にゃんにゃん。

音楽はおぃらを生かすけどおぃらを殺しもする

皆さんこんにちは。1日24時間。希望と絶望の狭間を行き来しています。彼女を失った今。彼女の存在の大きさを痛感しています。馬鹿だなー。僕の心臓は今。動いていません。





午前10時。「ドリームミュージック」のスタジオに集合。マイクのコードを繋いでスタンドをセット。おぃらは大きく息を吸って目を閉じた。沢山の思い出。沢山の言葉。溢れてくるメロディーをおぃらは少しずつ解放した。小さなスタジオの中に流れ出す大音量の音。ギターとベースの音が掻き鳴らされるとおぃらは目を開けて口を開いた。

「うおぉぉぉ------!!」

おぃらは歌った。力のかぎり歌った。全ての力を出して歌った。誰かに届くように。彼女に届くように。本当に心から歌った。こんな感覚は久しぶりだった。生の大音量がおぃらの腐った脳ミソを刺激して心を震わせた。大好きな歌を唄いながらおぃらは涙を流しそうなのを必死に堪えていた。なんでだろう。今これを書いてるこの瞬間もなんだか泣いてしまいそうだ。なんでだろうなー。小さな部屋の中を書けずり回りながら必死に歌っていたのにね。なんだか頭の中からは彼女が離れなかった。

 

「クソッタレ---!!」

 

汗だくになりながらおぃらは叫んだ。「あー生きている」。「あ-このまま消えてしまいたい」。心の中の言葉にはできなかった言葉達をおぃらは観客もいないスタジオの壁に向かって歌っていた。彼女に聴かせてあげたかった。おぃらの歌を。




午後1時。スタジオを出たおぃらとギターの健大(ケンタ)とベースの雅也(マサヤ)の3人。カップルだらけで本当に切ない街を歩きながら「スターバックス」へと行った。

健大は凄く気さくでなんだか意志の強さを感じる。元体操選手で今年北京で行われたオリンピックで銀メダルを取った体操の内村選手とも知り合いだと言う。
雅也はイケ面でストリートでも歌っている。彼女も音楽活動をしていて来月デビューをするらしい。あんまり詳しくは書けないけどね。そしておぃらの別れた彼女の事も知っていてその変な繋がりが切ない。
そしてまた大切な人を失ったゴキブリの様なおぃら。

 


2人共おぃらの3つも下なのに見た目はおぃらが1番若そうだ。今からもぅ3ケ月くらい前。たぶんおぃらが彼女にフラレてから1、2週間くらいした頃。健大からバンドの誘いのメールが来た。凄く嬉しかった。だけどね。なんだか凄く複雑な気分だった。神様はまたおぃらに歌を唄うチャンスをくれた。だけど神様はおぃらをまた独りにした。愛と音楽。神様は意地悪だ。歌は唄いたい。やっぱりね。唄っていたい。だけどね。おぃらはそれ以上に家族が欲しい。家族がどうしても欲しかった。神様はおぃらに両方を与えてはくれやしないのかもしれない。

 

音楽の話を3人で沢山した。これまでどんな音楽をして来たか。これからどんな音楽をするか。まだ何も解らない。だけどね。例えばこの3人が出会ってね。この先。この3人で何もできなくてもね。おぃらは感謝したい。今。おぃらに歌を唄わせてくれた事を。おぃらにおぃらの歌を唄わせてくれた事を。




詐欺罪で捕まって保釈された小室さんがこんな事を言っていた。「今までチャンスと言う言葉を歌詞の中で何度も使っていたが軽々しく使っていた」。おぃらも今まで歌詞やここで沢山の言葉を軽々しく使っていた気がする。今は本当にそぅ思う。「好きだよ」「愛してる」「ずっと一緒にいよう」。今はそんな言葉も軽々しくは使えない。「辛い」「死にたい」「消えたい」。彼女が側にいた時もおぃらはこんな言葉を使っていた。だけどね。彼女がいなくなった今。その言葉が本当の意味を持った。なんでだろうね。小室さん。あんたは全てを失ってなんかいない。音楽もKEIKOもいるじゃない。おぃらには何も無い。今は本当に家族が欲しい。ただ家族が欲しい。もぅ何も求めない。心に安らぎや安心をくれたらいい。神様。ロックの神様。おぃらの唄が届いているならね。聴こえているならね。そんなのロックじゃないって言われてもね。家族を僕に下さい。その温もりの中で僕は最高のロックを奏でてみせるよ。

 

今日のお薦めBGM=BーDASH「ちょ」