独りぽっちの裸のメロDIEー

あんたは寂しくはないかい? あんたは愛に生きているかい? 僕はね。僕は生きてる。生きてるのに死んでる。 そんな独りぽっちの夜に逃げ場所を探し求めて、 「寂しがり屋日本代表」KUSOGAKINGが放つ愛と孤独と裸のクソッタレた言葉達。にゃんにゃん。

天下分け目の超決戦

どうしようもない孤独とどうしようもない不安。
悪魔が僕を迎えに来た。




ここ何日かは雨が降り続いていてまるで夏が終わっちまったかの様だった。暑い日差しが無くなったかと思えばおぃらは39度も熱を出しちまった。体が熱い。クーラーの効いた部屋にいるのに熱い。熱がでるとおぃらのアソコもずっと縮こまったまんまだ。毎日欠かさず美容液や乳液をして週に1度は泥パックをするおぃらの顔には2ヶ所もぽっくりと腫れができちまった。リンパとこの腫れが熱を持っておぃらの体をぶっ壊そうとしていやがる。上等だ。正々堂々と戦ってやる。戦ってやるよ。だけどね。どうも勝てそうにもありませんよ。雷が鳴り響く。真っ暗闇に光が射す。おぃらは部屋の窓からその景色を眺めていた。太陽の様に明るい光でも電灯の様に微かな光でもない。暗闇を切り裂く光。



「こっちにおいでよ」。

「こっちにおいでよ」。

「こっちにおいでよ」。



誰かがおぃらを呼んでいる。真っ暗闇の中から。誰かがおぃらを呼んでいる。解っている。手を差し伸べたらおぃらはおぃらじゃなくなっちゃう。あんたの中にも化物はきっといる。あんたじゃないあんたがきっといる。そうでしょ。きっとそうでしょ。バランスを取る事は凄く難しい。おぃらがおぃらでいる為には愛が必要だ。真実の愛が。



携帯電話に踊らされたり。否定的な言葉に打ちのめされたり。何気ない行動にも不安を隠しきれない弱いおぃら。本当に嫌だ。本当に嫌でしょうがねぇ。困らせたくない。傷付けたくない。嫌われたくない。こんなおぃらを知られたくない。信じたくない。
ごめんね。こんなおぃらでごめんね。こんな人間でごめんね。僕が欲しいのはね。本当に欲しいのはね。気のきいた言葉でもね。励ましでもね。プレゼントでもね。お揃いのモノでもない。その温もり。暖かい温もりなんだ。抱き締めてくれるかい?僕が僕でいれる様に。





よく皆、言うよ。どいつもこいつも簡単に口にするよ。「あなたは1人なんかじゃないよ」ってよ。おぃらはこの言葉を言われる事が本当に嫌いだ。特におぃらが心を開いた人にはね。そんな事解ってんだよ。
おぃらにはね。大切だと思える人がいる。友達もいる。音楽がある。やりたい事が沢山ある。夢がある。沢山の人と出会って。沢山の人と笑って。沢山の人とお別れした。おぃらはきっと1人じゃない。おぃらはきっと1人じゃなかった。だから1人じゃない?
そんなのね。おぃらの事何も解っていないよって言ってるのと同じだよ。どうしてもね。独りだと思う事がある。おぃらは1人じゃなくてもね。独りだと思う事がある。そんな自分が大嫌いだよ。





あなたは独りじゃないの?



おぃらの夢。「世界で1番暖かい家庭をつくる」って事は本当に簡単なようで儚い夢だと思う。
こんな時代だよ。浮気したけりゃ簡単にできるしよ。親が子を子が親を簡単に殺す時代だよ。家族ってなんなのか何の為の家族だかわかんなくなっちまうよ。そんな馬鹿みたいな夢を夢見つつおぃらは高熱と戦いながらソフトボール日本代表の試合を見ている。彼女達の戦いに比べたらおぃらの戦いなんてなんでもない。本当に凄いよ。一生懸命走り回る彼女達を美しいとさえ思う。思うんだけどね。女の子には見れないんだ。そんな自分が本当に嫌だ。



悪魔が僕に手を差し伸べたけど僕は僕でいたいんだ。

今日のお薦めBGM=モーニング娘。「女子かしまし物語