独りぽっちの裸のメロDIEー

あんたは寂しくはないかい? あんたは愛に生きているかい? 僕はね。僕は生きてる。生きてるのに死んでる。 そんな独りぽっちの夜に逃げ場所を探し求めて、 「寂しがり屋日本代表」KUSOGAKINGが放つ愛と孤独と裸のクソッタレた言葉達。にゃんにゃん。

from サイン

今日、初雪が降った。真っ白い雪の結晶が空に降りそそぐ。おぃらのアソコから出たザーメン汁なんかよりも真っ白な雪。透き通った透明な雪。
おぃらはね。ここに言葉を書き始める前。歌詞を書く前。歌を唄う前。いつも目をつぶる。目をつぶると真っ暗な世界が広がる。真っ暗な中で光を必死に探すんだ。光の中にはおぃらがいる。いつも隠れてばっかりのおぃらがいる。そしておぃらは本当のおぃらを捕まえると目を開ける。真っ白な心でね。雪の様に透明な心でね。嘘のない心でね。言葉を書いていく。ここでだけはね。おぃらはね。そんなおぃらでいたいんだ。だからね。あんたもね。目を閉じて本当のあんたを見せておくれ。真っ白なあんたをね。透明なあんたをおぃらに見せておくれ。人間なんてどいつもこいつもクソみてぇなモンだよ。格好悪いよ。おぃらを見てみろ!!にゃんにゃん。







今日はおぃらの曲「サイン」についてだ。この曲を作ったのはおぃらが中学生の時。思春期真っ只中のおぃら。女の子のパンツを見てアソコをモンモンとさせていたおぃら。だけどね。心の中ではいつも叫んでいた。




「誰か助けてくれ!!」




だけどね。そんな事誰にも言えなかった。そんな感情をどう表現したらいいのか。どう伝えたらいいのかさえ解らなかった。あの頃、友達は沢山いた。いつも周りには誰かがいてくれた。彼女もいたよ。だけどね。おぃらの心の言葉を伝えられる奴なんて誰1人いなかった。だからね。人の輪の中にいてもね。彼女とSEXしてようとね。いつも孤独だった。おぃらの中からね。孤独という感情が消えた事がなかったよ。





この曲はおぃらが始めて全英語詞で作った曲。英語なんてさっぱり解らねぇおぃら。授業中に英語辞書で調べたりね。海外から来た英語教師のキャサリン(仮名)に英語を教えてもらいなんとか歌詞を完成させた。
英語の歌詞にしたかったのはね。単に格好いいからじゃねぇ。この曲はね。おぃらなりのSOSだった。誰も知らねぇおぃらの心の中を表現した曲だった。だからね。普通に聞いただけだと意味の解らねぇ英語詞はね。心の中を隠している普段のおぃら。英語詞を日本語に訳すると解る隠れた歌詞はね。誰も知らねぇおぃらの心の中。
誰かこの英語詞を訳してみてよ。誰かおぃらの心の中を見てよ。そんな事を思いながらこの曲を作ってたっけな。







この曲を作る前。おぃらは友達と喧嘩をした。喧嘩をしたわけじゃないね。ただおぃらがわけもなく一方的に殴りつけた。本当にね。わけも理由もなかった。
同じクラスでいつも一緒に帰っていたヤス(あだ名)。いつもと同じ様にね。大勢で一緒に学校を出た。いつもと同じ様にね。クダらねぇ事喋りながら歩いていた。だけどね。おぃらの心の中にはその時、闇があった。居場所が無い。独りぽっちだ。寂しい。寂しい。おぃらはね。きっと愛に飢えていた。そんな軽い愛じゃないんだ。たぶんね。無償の愛。永遠の愛。家族の様な愛が欲しかった。

その時、おぃらは突然ヤスを蹴った。殴りつけた。そこから先はあまり記憶がないけどね。気が付いた時。血を沢山出して倒れているヤスが目の前にいた。皆からの冷たい目があった。おぃらはその場から逃げた。わけもわからず一目散に逃げた。家に帰り着きベットの上に倒れた。息が上手くできねぇ。体が凄く暖かかった。暫くすると拳が痛くなってきた。少し血のついた拳。ヤスを殴った拳。おぃらは泣いた。声を出して泣いた。涙が止まらなくなっちまった。拳が痛かった。おぃらは殴っただけなのに。拳が凄く痛かった。



何日かして学校に行った。だけどね。ヤスとはそれ以来、普通に話ができなかった。卒業するまで1度も一緒には帰らなかった。「ゴメンネ」の一言がおぃらには言えなかった。おぃらは結局、友達を失った。たぶんね。寂しさを暴力としてぶつける事しかこの時のおぃらにはできなかった。中学の3年間で何度も同じ様な事があったけどね。暴力を奮う度におぃらは独りになった。そして暴力を奮う度におぃらは叫んでいた。




「誰か助けてくれ!!」




ヤスと喧嘩をした後。おぃらはね。言葉にできない気持ちをね。心の中の誰にも言えねぇ気持ちをね。歌にする事にした。神様がおぃらにくれた唯一の表現方法。



ねぇ。そこのあんた。あんただよ。同じ学校でね。同じ校舎でね。同じ制服来て歩いているあんた。小さな教室でね。クダらねぇ授業聞いてよ。クダらねぇ話をしているあんた。おぃらはここにいるよ。おぃらはね。本当はね。こんなんなんだよ。こんな事を考えてるんだよ。そんなSOSをね。そんなサインをね。おぃらの音でね。必死に語りかけていたんよ。



人はね。何かあると必ず何かサインを出していると思う。「ワタシ、サビシイノヨ」「ワタシ、アナタガスキナノヨ」。きっとね。何かサインを出している。おぃらはね。何かサインを出してみる時。いつも思っていた。たった1人だけでいいんよ。気付いてくれ。解ってくれ。知ってくれ。おぃらもね。せめておぃらが愛する人のね。たった1人の人のサインだけはね。見逃さないようにしていたいよ。





ヤス。あの頃のおぃらはまだ子供でね。どうしようもねぇ奴だった。本当はね。お前だってね。いつも側にいてくれたのにね。寂しかったんだ。今ならね。真っ直ぐ言えるよ。真っ直ぐお前を見て言えるよ。ゴメンナ。おぃらの言葉がね。おぃらの音楽がね。どうか。どうかあんたに届きますように。
にゃんにゃん。

今日のお薦めBGM=DRAGERS「WISH」