独りぽっちの裸のメロDIEー

あんたは寂しくはないかい? あんたは愛に生きているかい? 僕はね。僕は生きてる。生きてるのに死んでる。 そんな独りぽっちの夜に逃げ場所を探し求めて、 「寂しがり屋日本代表」KUSOGAKINGが放つ愛と孤独と裸のクソッタレた言葉達。にゃんにゃん。

The Way We Are

お盆だ。お盆は御先祖様が帰って来ると言う。天国にいる奴等が地上へ少しだけおぃら達の様子を見に来る事を許された期間だ。

御先祖様達は今のおぃらを見ていったいどう思うんだろうか?胸を張って「どうだ!!」なんてとても言えやしねぇもん。

きっとね。がっかりしちゃうだろうな。情けねぇだろうな。ごめんよ。こんな子孫でごめんよ。だけどよ。おぃらにはよ。おぃらの生き方がある。馬鹿だと罵られたってよ。不器用でもよ。格好悪くたってよ。どうしてもね。譲れねぇモンもある。魅力を感じねぇモンもある。おぃらにはね。テストで100点を取る事よりもね。友達と遊ぶ事の方が大事にも思える。
おぃらにはね。いい大学に入っていい会社に就職する事よりもね。人を本当に愛してよ。本当にやりてぇ事を見つける事の方が大事にも思える。

こんな子孫をどうか許しておくれ。お墓参りにも行ってやれねぇおぃらを許しておくれ。

 

 

 


久しぶりに海に行った。海にはバーベキューなんかを楽しむ若者共がわんさか。そんな若者共を尻目におぃらはこの時ある事を思ってたんよ。

「ありがとう」。

なんだかね。無性にそう思っちまった。この海は昔、バンドを組んでいた友達と来た海だ。お互い失恋の哀しみをメロディーに込めてぶつけてやってた。その日はバンドの練習を終えたおぃら達。2人きりで車を飛ばし海に向かった。まだ鶯が揚々と泣き叫ぶ春の日暮れ時におぃら達は海へと向かった。

浜辺へ下りたおぃら達はまるで恋人気分で汗臭い男2人ぽっち水をかけあい笑いあっていた。
その時、彼はおぃらにこう言ったよ。「海凄ぇ。終わりがねぇよな。海みてぇに終わりのねぇ恋がしてぇよ。」おぃらは「そうだな。おぃらもそう思うよ。」と軽く頷いた。その時、彼にそう言ったおぃらだけどね。その時は「そんなのねぇよ」ってよ。「終わりのねぇ愛なんてねぇよ」ってよ。心の中ではそう思ってた。

言えなかったんだけどね。おぃらの心の中ではもぅそんなモン信じれなかった。諦めてた。

この前、同じ海に行った時にね。その時のおぃらの気持ちを思い出したんだけどね。なんだか「ありがとう」って思ったよ。まだよ。やっぱり恐い。信じたくねぇと思うおぃらもいる。だけどよ。今はね。少し信じれる気がするんだ。波の様に押しては引いてよ。おぃらの感情なんてちょっとした事で変わっちまうけどね。同じ浜辺から同じ景色を見たこの瞬間だけでもね。おぃらは海の様な永遠の愛を信じたよ。

 

 


お盆はこっちに来たのかな?おぃらは今も変わらずにこんなどうしようもねぇ人間のままだよ。お前と歌ったあの唄も。お前が愛したあの人も。お前と過ごしたあの時も。今もお前の分まで煌めいてるよ。

お願いだよ。どうかおぃらの事を見守っていておくれ。どうかおぃらの事を天国から笑ってやっててくれ。

今日のお薦めBGM=KANA-BOON「眠れぬ森の君のため」