独りぽっちの裸のメロDIEー

あんたは寂しくはないかい? あんたは愛に生きているかい? 僕はね。僕は生きてる。生きてるのに死んでる。 そんな独りぽっちの夜に逃げ場所を探し求めて、 「寂しがり屋日本代表」KUSOGAKINGが放つ愛と孤独と裸のクソッタレた言葉達。にゃんにゃん。

from 僕の夢

僕の夢、それは「世界で一番暖かい家庭を築く事」。



小さな頃、周りで楽しそうに家族とはしゃぐ奴等が羨ましくてしょうがなかった。他人から見ても仲が良さそうでよ。愛されてるんだなって解る奴等が羨ましくてしょうがなかった。
寂しい。寂しい。寂しい。寂しい。寂しい。寂しい。愛を見せつけられるとただただ孤独に襲われて「自分は世界で1番不幸な人間」だなんて馬鹿みてぇに思ってた。


あの頃からおぃらは夢見る様になっていた。愛が欲しい。居場所が欲しい。愛したい。愛されたい。家族が欲しい。大人になるにつれて駄目な人間になっていくおぃらだけどね。この気持ちだけは今も変わらねぇよ。にゃんにゃん。








今日はおぃらの曲「僕の夢」についてだ。この曲は原曲自体は確かおぃらが高校生の時に作った曲。ただね。人に聴かせる為に作った曲じゃない。この曲は自分の為に。自分自身に聴かせる為に作った曲。



今から3、4年前におぃらはこの曲を完成させた。シンガーソングライターとして最後に作った曲だ。この時おぃらは失恋をして何もかも見失っていたしね。人生に希望を見る事さえどうしてもできなかった。誰かを信じる事もね。愛する事も諦めていた。


だけどよ。そんな時にね。仲良さそうに手を繋いで歩く3人の家族を見た。パパの右手とママの左手を一所懸命両手で繋ぐ子供を見た。その家族を見た時おぃらは思わず泣いてしまった。悲しかったんじゃないよ。悔しかったんじゃないよ。ただね。ただ涙が止まらなかった。おぃらは1番大切な事を忘れていたんよ。1番欲しかったモンを忘れていたんよ。



おぃらは涙を流したまま走って家に帰った。涙と汗で顔はグチョグチョになっちまったけどそんな事も気にせずおぃらは壊れたギターを取った。その時にこの曲が完成した。

おぃらの夢を忘れねぇ為に。おぃらが1番欲しかったモンを忘れねぇ為に。何よりも大切な事を忘れねぇ為に。






家族で笑ってご飯を食べたりよ。手を繋いで歩いたりよ。それはね。凄くあたり前のようでけっしてあたり前じゃない。もしね。それがあたり前だと思える奴は幸せ者なんだよ。おぃらは家族と笑ってご飯なんて食べた事ないもの。
だからね。憧れた。そんな景色をいつも夢見ていたよ。




ただね。おぃらはただ「家族」という関係が欲しいわけじゃねぇ。形だけの「家族」なんていらねぇ。親はね。子供が必ず大切でよ。子供は親が必ず大切だなんて言うけどね。そんな事はねぇ。いくら親子だってね。愛し合えねぇ奴等だって現実にいるもん。親が子を殺してよ。子が親を殺してよ。愛がまったくねぇわけじゃないと思うけどよ。そんな歪んだ愛もおぃらはもぅいらねぇ。おぃらはね。きっと「家族」という絆が欲しいんだ。信じあってよ。支えあってよ。生きていけるじゃねぇか。けっして1人じゃないんだよ。おぃらが死ぬと必ず悲しんでくれる奴がいるだよ。そんなね。切れる事のねぇ絆が欲しい。永遠の絆が欲しい。





おぃらは時々この気持ちを忘れちまう時がある。常識に捉われてよ。欲望に負けちまってよ。歪んだ心が忘れさせようとする。
だけどね。そんな時はおぃらはこの曲を聴くんだ。この曲を聴いて思い出すんよ。誰に馬鹿にされたっていいんよ。間違えばっかりだけどね。いいんよ。本当に大切なモノだけは見失わねぇようにすればね。







おぃらはね。辛い事があるとよく将来の自分の子供の事なんかを想像する。可愛いいんだよ。本当にさ。そうするとね。少しは強くなれるんだ。まだ産まれてもねぇのによ。おぃらにパワーをくれる。なんて凄いんだ。



もっと強くなりてぇ。家族を支えてやれるくらい。もっと強くなりてぇ。

終わらない「夢」をあなたに誓おう。
終わらない「愛」をあなたに誓おう。

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