僕等は人間
昨日の夜、あるTVを観て思った事。人間とは残虐な事。
知ってたけどね。少し再確認した。「ユダヤ人絶滅計画」って宇宙人じゃねぇんだからよ。何百人もの罪もねぇ人々を狭い部屋に閉じ込めて猛毒ガスで殺してさ。近くの火葬場で死体をゴミのように焼く。死体の髪の毛は毛布なんかにする為に切り取るんだとよ。その作業をするのは囚人共。自分が殺されない為にそんな事すんだよ。
「そうしないと自分が殺されるから」。
漫画や映画の世界でもそこまで残虐な光景は中々ねぇよ。でもよ。現実に人間はそんな悪魔みてぇな事を沢山してきたんだな。そんな事ができんだな。
おぃらも自分の命を守る為なら誰かを殺す事ができるんかな?おぃらはね。正直できると思うよ。
だってさ。おぃらは今、自分が傷付くのが恐くて他人を傷付けたりもする。平気でね。人間の中には悪魔が潜んでるんだな。
ブルーハーツはこう唄っていたよ。
「生まれた所や肌や目の色でいったいこの僕の何がわかると言うのだろう?」
人種、国籍、民族、そんなモン本当に小さな事だな。
争う形をもぅ少し変えれたらこんな残酷な事は無くなるんだろうにな。
何故おぃらが今日こんな事を書きたくなったかと言うとね。さっきね。デパートの喫煙所の白いベンチに座ってたら隣に座ってた外人の男にいきなり話しかけられた。
「もぅ秋ですね」。
一瞬ビックリしちまったけどね。おぃらは「そうですねぇ」といかにも外人慣れしているような感じで答えた。
彼はイランから出稼ぎに来ているというマニエル君(25)。日本語はペラペラだけど色が黒くて背が小さくてとても25歳には見えねぇ。
やっぱりね。外人と話するのは少し抵抗がある。日本人じゃねぇからね。
なのにマニエル君は偶然、隣で煙草を吸っていた日本人のおぃらに満面の笑みで話をしてくれた。
おぃらがはいていた靴を見て「それ格好いいね~頂戴」と言ってきたのでおぃらはマニエル君がしていた時計を「これヤバイな~格好いいな~モテモテだな」と言うとマニエル君は凄く照れながら「そんな事ないよぉ~」と言っていた。
そして話は音楽の話となりマニエル君は以外にも邦楽パンクが好きだという事が判明しおぃらの好きなパンクバンドを教えてやると「今度貸してよ~」と言ってきやがった。
何かね。凄く可愛いかったよ。マニエル君の少し音程の可笑しい日本語とはにかんだ顔が凄く可愛く思えたよ。
おぃらは仕事中だったからね。あまり長く話せねぇでマニエル君にお別れしたんだ。
マニエル君は少し寂しそうに満面の笑みで「また会いましょう」と言ってくれたよ。
ブルーハーツはこう唄っていたよ。
「生まれた所や肌や目の色でいったいこの僕の何がわかると言うのだろう?」
マニエル君とおぃらは確かに生まれた国も肌の色も違うよ。それでもおぃら達はわずか10分で笑い合って話す事ができた。
人間の中に悪魔がいるって?そうじゃねぇのかもな。人間の中には天使だっているよ。悪魔も天使もいるよ。だから人間なのかな?
争いや差別は辞めたいな。頑張ろうな。マニエル君。
今日のお薦めBGM=藍坊主「ハローグッバイ」