光

ここは真っ暗な世界｡ここは星ﾋﾄﾂ無い世界｡ｱﾅﾀがいないとﾜﾀｼは吸い込まれてしまいそうなの｡

ｱﾅﾀはまるでｼｪｲｸｽﾋﾟｱの物語の悲劇のﾋﾛｲﾝ｡ﾜﾀｼの口からは決まってｺﾞﾒﾝﾅｻｲ｡そんな言葉をｱﾅﾀに響かせるだけ｡できる事なら流星群に乗ってｱﾅﾀに届けてあげたいわ｡ｱﾅﾀを想うﾜﾀｼの中の鮮やかななﾒﾛﾃﾞｨｰを虹色に染めてｱﾅﾀに届けてあげたいわ｡

｢ｱﾅﾀが好きなのはﾜﾀｼじゃないでしょ｡こんなﾜﾀｼの側にいてあげているｱﾅﾀ自身でしょ｣

大丈夫｡何も心配はいらないよ｡だってね｡ﾜﾀｼはね｡ｱﾅﾀがいないと息もできないもの｡大丈夫｡何も心配はいらないよ｡ﾜﾀｼにはｱﾅﾀが必要なのよ｡
ｱﾅﾀは真っ暗な世界を切り裂いてくれるもの｡ｱﾅﾀは真っ暗な世界に光を射してくれるもの｡








皆さんこんばんわ｡寂しがり屋日本代表KUSOGAKINGっす!!街を歩けば色鮮やかなｲﾙﾐﾈｰｼｮﾝ｡耳をすませば除夜の鐘がすぐそこまで聴こえてきてるよ｡そんな中おぃらの心友､翔(あだ名)は彼女にﾌﾗﾚちまった｡ｸﾘｽﾏｽだからってね｡誰もが幸せなわけじゃねぇよ｡ﾊｯﾋﾟｰﾆｭｰｲﾔｰだなんてね｡誰もがﾊｯﾋﾟｰなわけじゃねぇよ｡それでもね｡すれ違う全ての人間がね｡幸せそうに見えちまう｡ｲﾙﾐﾈｰｼｮﾝの光がね｡大晦日の神社の光がね｡｢頑張れ｣｡｢頑張れ｣ってよ｡照らしてくれるんだ｡そして何よりもね｡あんたの笑顔がね｡おぃらの真っ暗な心を照らしてくれるよ｡





今日久しぶりに高校時代の友達ﾓﾓ(あだ名)と連絡を取った｡ﾓﾓに｢最近どうよ？｣と聞かれたおぃらは｢なんとか幸せにやってるよ｣と答えた｡
おぃらは今までﾓﾓに対してあまり気を使う事はなかった｡ﾓﾓの前ではありのままの駄目なおぃらでいれたしね｡ﾓﾓはそんなおぃらの側にいつもいてくれたよ｡今までおぃらはﾓﾓに｢最近どうよ？｣と聞かれて｢幸せ｣なんて言葉を使った事はなかった｡だけどね｡この言葉をﾓﾓに対して使えた事がおぃらは嬉しかったんだ｡



休み時間になるといつも隣の校舎からおぃらの所に来てくれたﾓﾓ｡何かある度におぃらの所に来てくれたﾓﾓ｡どこに行くにもいつも一緒だったﾓﾓ｡誰からも好かれていたﾓﾓ｡おぃらが闇に包まれた時､光を照らしてくれていたﾓﾓ｡思い起こせばおぃらの高校時代にはいつもﾓﾓが側にいてくれた｡なのにね｡あの頃おぃらは心を開く事がどうしてもできなくてね｡ﾓﾓを大切にする事ができなかった｡今思えばね｡おぃらの側にいつもいてくれたのにね｡あの頃おぃらはそんな事にも気が付けてなかった｡学校と言う枠が無くなっちまってからほとんど会う事もなくなっちまった｡一昨年に2年ぶりくらいにﾓﾓに会った時｡おぃらは成長した自分を見せてやりたかった｡沢山の事を乗り越えてきて変わった自分を見せてやりたかった｡だけどね｡その時ﾓﾓはおぃらに｢なんか変わっちまったね｣｡とｺｯｿﾘ言った｡おぃらは自分が大嫌いでね｡いつも変わりたいと思っていた｡だけどね｡そんなおぃらをﾓﾓは好きでいてくれたんだなって今になってなんとなく解ったよ｡





おぃらの感情なんてね｡ちょっとした事ですぐに変わっちまうよ｡今｢幸せ｣って口に出せてもね｡30分後には｢幸せ｣だなんて言えねぇかもしれねぇよ｡それでもね｡｢幸せ｣と思える瞬間があるだけでね｡おぃらは嬉しいよ｡




年が明けてからﾓﾓと酒を酌み交わす約束をした｡楽しみだな｡たぶん口に出しては何も言えねぇ｡だけどね｡少しでも伝えたい｡ありがとう｡ありがとう｡こんなおぃらと一緒にいてくれてありがとう｡おぃらは変わっちまった｡もぅ一緒に校舎をかけずりまわってたあの頃みたいに笑えねぇよ｡いろんな事が恐くなっちまったしね｡たぶんね｡ひねくれちまったんだ｡だけどね｡ﾌﾟﾗｲﾄﾞも見栄も捨ててありのままのおぃらでいれたらいいな｡





幸せになりてぇ｡強くなりてぇ｡輝きてぇ｡頑張りてぇ｡歌を唄いてぇ｡愛されてぇ｡愛してぇ｡変わりてぇ｡
心のどっかね｡でいつも｢死にてぇ｣｡｢死にてぇ｣と思いながらね｡心のどっかにね｡そんな前向きな気持ちもあったよ｡だけどね｡おぃらは独りだと前になんて進めねぇ｡ｷﾞﾘｷﾞﾘの所で生きる事しかできねぇ｡光がないとね｡闇に包まれちまうだけだもん｡あんたが辛い時｡あんたを照らしてくれる光はあるかい？あんたが負けちまいそうな時｡あんたの背中を押してくれる光はあるかい？



逃げたしたい時｡負けちまいそうな時｡死んじまいそうな時｡黒い声が囁く時｡いつもあなたを想う｡
ｽﾎﾟｯﾄﾗｲﾄの光とあなたの存在だけがね｡おぃらの光だよ｡いつまでも｡いつまでも｡おぃらを照らしていて｡いつまでも｡いつまでも｡おぃらを輝かせていて｡

今日のお薦めBGM=ELLEGARDEN｢The Autumn Song｣